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三七人参
三七人参
(さんしちにんじん)
三七人参 P. notoginseng (Burk.) F. H. Chen 入手時名称:三七人参 P. notoginseng (Burk.) F. H. Chen
撮影場所:富山大学 和漢研 民族薬物資料館
TMPW No.:83

生薬別名 田七, 田三七
生薬ラテン名 Panacis Notoginseng Radix
生薬英名 Panax Notoginseng Root
科名 ウコギ科 Araliaceae
基原 サンシチニンジン Panax notoginseng (Burkill) Feng Hwai Chen
薬用部位
選品 春七は冬七より良品.主根の大きいものが良いとされる.
主要成分 その他の脂肪族関連化合物 Other aliphatic and related compounds:
Panaxynol

トリテルペン系サポニン Triterpenoid saponins:
サポニン配糖体3~8%: Ginsenoside Rb1, Ginsenoside Rg1, Ginsenoside Rg2, Ginsenoside Ra, Ginsenoside Rb2, Ginsenoside Rd, Ginsenoside Re, (Ginsenoside Ro)

ステロール Sterols:
β-Sitosterol

アミノ酸 Amino acids:
Dencichine (β-N-oxalo-L-α-β-diaminopropionic acid)propionic acid)
薬理作用 止血,強心,鎮痛,鎮静,抗炎症,免疫調節作用など.三七粉は動物の冠状動脈中の血流を増加させ,心筋の酸素消費量を減少させ,そのため心臓の負担を軽減し,さらに血液中のリポイド量とコレステロールを減少させる.
臨床応用 止血,消腫,鎮痛,消炎,強心,抗疲労薬として,打身,腫痛出血,吐血,鼻血,婦人の崩漏,産後の悪阻腹痛などの諸出血症状,冠状動脈疾患,心筋梗塞,高血圧,肝臓疾患等に応用する
頻用疾患 吐血, 鼻出血, 血便, 不正性器出血, 出血, 心筋梗塞, 狭心症, 高血圧症, 慢性肝炎, 急性肝炎, 打撲外傷
含有方剤 中成薬に配合
帰経 肝・胃
甘・微苦
神農本草経  
中医分類 止血薬
薬能 散お止痛 ,消腫定痛.咯血,吐血,衄血,便血,崩漏,外傷出血,胸腹刺痛,打撲腫痛に用いる.
薬徴  
備考 サンシチニンジンは雲南省東南部から広西壮族自治区西南部の限定された地域に分布する植物で, 既に清代頃から同地域で栽培化されていた. 別名を「金不換」ともいい, 古来貴重品とされてきた. 現在, 「雲南白薬」, 「片子こう」などの中成薬に配合される他, 健康食品としても流通する. 三七人参は収穫時期によって春七と冬七に分けられる. 文献によれば, 春七は秋季, 花が咲く前に採集したものとされているが, 1999年に雲南省で行った調査によると, 春七は花が咲く前 (7月中旬頃) に花茎を摘去して9月中旬頃に地下部を採集したものであった. 冬七は花茎を取らずにそのまま生育させ, 11月~12月に種子を取った後に地下部を採集したものであった.
参考文献