メニュー  → 生薬学術情報  → 
石菖根
石菖根
(せきしょうこん)
石菖根
入手時名称:石菖根
撮影場所:富山大学 和漢研 民族薬物資料館
TMPW No.:7179

生薬別名 石菖蒲
生薬ラテン名 Acori Graminei Rhizoma
生薬英名 Acorus Gramineus Rhizome
科名 サトイモ科 Araceae
基原 - セキショウ Acorus gramineus Aiton (IPNI:84019-1)
- Acorus tatarinowii Schott (IPNI:84028-1)
薬用部位 根茎
選品 未詳
主要成分 フェニルプロパノイド phenylpropanoids
- β-Asarone (精油0.5-0.8%の約86%)
薬理作用 抗菌(皮膚真菌),鎮静作用(Asarone).
臨床応用 鎮静,鎮痛,健胃,駆虫薬として,耳鳴り,譫語(うわごと),頭痛,癰腫などに用いる.
頻用疾患 意識障害, 頭痛, 不眠, 狂躁, 健忘, 難聴, 耳鳴り, 癲癇, 食欲不振, 腹満, 腹痛, 下痢
含有方剤
帰経 心, 肝
神農本草経  
中医分類 開竅薬
薬能 化湿開胃,開竅去痰,醒神益智.胃痞不飢, 噤口下痢,神昏癲癇,健忘耳聾に用いる
薬徴  
備考 日本薬局方外生薬規格2018収載品.
「水菖蒲(菖蒲根)」はショウブ Acorus calamus L. の根茎で,「石菖蒲」より太く節が少なく芳香が強い.漢方処方では一般に「石菖蒲」が用いられる.セキショウ A. gramineus は葉の幅が狭く,常緑性で,葉の中肋がはっきりしないことでショウブと区別される.一般に日本産のセキショウは果実が実らないのに対し,中国やタイの系統はよく果実が実り,大型になる.ショウブと同様,1種の中に様々な系統がある.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK
参考文献 主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 145-146.