板藍根
(ばんらんこん)
生薬別名 | |
生薬ラテン名 | Strobilanthis Rhizoma et Radix |
生薬英名 | Isatis Root |
科名 | マメ科 Leguminosae, アブラナ科 Curciferae, キツネノマゴ科 Acanthaceae |
基原 | マメ科 Leguminosae: - Isatis tinctoria Linné (IPNI:285873-1) アブラナ科 Curciferae: - タイセイ Isatis indigotica Fortune (IPNI:285798-1) キツネノマゴ科 Acanthaceae: - リュウキュウアイ Strobilanthes cusia Kuntze (IPNI:55627-1) |
薬用部位 | 根および根茎 |
選品 | |
主要成分 | その他の含窒素化合物 other nitrogen compounds - Indican (I. tinctoria) - Sinigrin (I. tinctoria) |
薬理作用 | 抗菌作用(華北産板藍根の煎液:多種類のグラム陰性および陽性菌). |
臨床応用 | 解熱,解毒薬として,熱病の発疹,丹毒,オタフクカゼ,咽喉腫痛などに応用する.また止血薬として吐血,衄血などにも用いられる. |
頻用疾患 | 高熱, 頭痛, 流行性耳下腺炎, 咽喉炎, 吐血, 鼻血 |
含有方剤 | |
帰経 | 心, 胃 |
性 | 寒 |
味 | 苦 |
神農本草経 | |
中医分類 | 清熱解毒薬 |
薬能 | 清熱解毒,涼血消斑.温病高熱,神昏,発斑発疹,耳下腺炎,喉痺,丹毒,癰腫に用いる. |
薬徴 | |
備考 | 華北で用いられるものは,アブラナ科(Cruciferae)の Isatis tinctoria L. およびタイセイ Isatis indigotica Fortune の根を乾燥したもの.陝西省に産するものの中には種の不明な Isatis 属の根もある.華南で用いられるものは,キツネノマゴ科(Acanthaceae)のリュウキュウアイ Stobilanthes cusia O.Kuntze の根および根茎を乾燥したもの.現在香港市場はほとんどこのもので,日本にもわずかに輸入される. 外部リンク: 民族薬物DB |
参考文献 | 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 101-102. |