代赭石
(たいしゃせき)
入手時名称:代赭石 撮影場所:富山大学 和漢研 民族薬物資料館 TMPW No.:16275 |
生薬別名 | 赭石 |
生薬ラテン名 | Haematitum |
生薬英名 | Hematite |
科名 | |
基原 | 二酸化ケイ素 Fe2O3 を主成分とする天然の赤鉄鉱 haematites の塊.ときに Ti, Mg, Al, Si および H2O を含む. |
薬用部位 | 三方晶系の赤鉄鉱 |
選品 | 光沢のある紫赤色の質の硬い外面に、大きい瘤があり、破れば片をなす大塊が上品 (文献Q1)。 |
主要成分 | その他 others - Al2O3 - Al塩 - Ca++ - CaO - Fe2O3 - H2O - Mg++ - Mn++ - SiO2 |
薬理作用 | 興奮作用. |
臨床応用 | 補血, 収斂, 止血, 鎮静, 鎮嘔薬, 嘔吐, 噫気, 反胃, 気喘, 吐血, 衂血, 便血, 崩帯, 月経不止などの症に応用する. |
頻用疾患 | 出血, 嘔吐, 吐血, 鼻血, 血便, 月経異常 |
含有方剤 | 紫円 , 旋覆花代赭石湯 |
帰経 | 肝, 心 |
性 | 寒 |
味 | 苦 |
神農本草経 | 下品 |
中医分類 | 安神薬 (重鎮安神薬) |
薬能 | 平肝潜陽,降逆,止血,眩暈耳鳴,嘔吐,噫気,やく逆,喘息,吐血,衂血,崩漏下血に用いる. |
薬徴 | |
備考 | 代赭石中には砒素化合物を微量含むので,使用には注意を要する. 外部リンク: 民族薬物DB |
参考文献 | 選品 Q1) 一色 直太郎 編: 和漢薬の良否鑑別法及調製法, 吐鳳堂書店, 東京, 1987. 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 371-372. |