何首烏
(かしゅう)
入手時名称:何首烏 P. multiflorum 撮影場所:富山大学 和漢研 民族薬物資料館 TMPW No.:1222 |
生薬別名 | |
生薬ラテン名 | Polygoni Multiflori Radix |
生薬英名 | Polygonum Root |
科名 | タデ科 Polygonaceae |
基原 | ツルドクダミ Polygonum multiflorum Thunberg (IPNI:927345-1) |
薬用部位 | 塊根 |
選品 | 連珠状で、根を切り離した横断面が淡紅色の花紋で、表面に縦に五條の深い溝のある、大きなものが良い (文献Q1)。 |
主要成分 | アントラキノン anthraquinones - Chrysophanol - Emodin タンニン tannins - unspecified スチルベン系化合物 stilbenes - 2,3,5,4'-Tetrahydroxystilbene-2-O-β-D-glucoside インドール系アルカロイド indole alkaloids - Indole-3-(L-α-amino-α-hydroxypropionic acid) methyl ester |
薬理作用 | 腸管運動促進作用(水エキス).腸管からのコレステロール吸収抑制.Corticotropin様作用. |
臨床応用 | 強壮,強精,補血,瀉下薬として,精血の不足,腰膝の疼痛,遺精,帯下,白髪などに応用する. |
頻用疾患 | 頭のふらつき, 目がかすむ, めまい, 耳鳴り, 腰や膝がだるく無力, しびれ, 脱毛, 早期白髪, 精液漏れ, 悪寒, 発熱, 皮膚化膿症, 頚部リンパ節腫, そう痒, 便秘, 高脂血症 |
含有方剤 | 当帰飲子 |
帰経 | 肝, 腎 |
性 | 温 |
味 | 苦, 甘, 渋 |
神農本草経 | |
中医分類 | 補養薬 (補血薬) |
薬能 | 解毒,消癰,潤腸通便.瘰癧瘡癰,風疹掻痒,腸燥便秘,高脂血症に用いる |
薬徴 | |
備考 | 第十八改正日本薬局方収載品. 白何首烏はガガイモ科 (Asclepiadaceae) の Cynanchum auriculatum Royle の根. その他 C. bungei Dcne., コイケマ C. wilfordii Hemsl. など. 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB |
参考文献 | 選品 Q1) 一色 直太郎 編: 和漢薬の良否鑑別法及調製法, 吐鳳堂書店, 東京, 1987. 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, p. 77. C2) 生薬学概論, p. 314. C3) Zhong Cao Yao, 29, 5 (1998). |