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前胡
前胡
(ぜんこ)
前胡
入手時名称:前胡
撮影場所:富山大学 和漢研 民族薬物資料館
TMPW No.:16179

生薬別名  
生薬ラテン名 Peucedani Radix
生薬英名 Peucedanum Root
科名 セリ科 Umbelliferae
基原 - Peucedanum praeruptorum Dunn (IPNI:846359-1)
- ノダケ Angelica decursiva Franchet et Savatier (IPNI:837599-1)
薬用部位
選品 外部は黒色、内部は黄白色で、緊りの良い、長いものが良品とされる (文献Q1)。
主要成分 クマリン類 coumarins
- Anomalin (P. praeruptorum, P. formosanum)
- Decursidin (A. decursiva)
- Decursin (A. decursiva)
- Nodakenin (A. decursiva)
- Peuformosin (P. formosanum)
- Peupraerin I (P. praeruptorum)
- Peupraerin II (P. praeruptorum)
- Praeruptorin A (P. praeruptorum)
- 3'(S)-Angeloyloxy-4'(R and S)-isovaleroyloxy-3',4'-dihydroxanthyletin (A. decursiva)
- 3'(S)-Angeloyloxy-4'(R)-senecioyloxy-3',4'-dihydroxanthyletin (A. decursiva)
薬理作用 抗浮腫, 肉芽増殖抑制 (温浸液). 冠血管拡張 ((+)-praeruptorin A).
臨床応用 解熱, 鎮痛, 鎮咳, 去痰薬として, 感冒時の咳嗽, 胸脇張痛, 粘稠な痰, 喘息, 嘔逆などの症に用いる.
頻用疾患 咳嗽, 胸が苦しい, 多痰, 呼吸促迫, 咽痛
含有方剤 荊防敗毒散 , 参蘇飲 , 蘇子降気湯
帰経
微寒
苦, 辛
神農本草経  
中医分類 化痰止咳薬 (化痰薬)
薬能 散風清熱,降気化痰.風熱咳嗽痰多,痰熱喘満, 痰黄稠に用いる.
薬徴  
備考 第十八改正日本薬局方収載品.
韓国産前胡は Angelica decursiva および シャク A. sylvestrisHoffm. の根である.その他中国ではカラボウフウ(ヤマニンジン) P. terebinthaceum Fisch.(陝西省山陽,河北省で前胡あるいは硬苗前胡), Conioselinum vaginatum Thell., あるいは Selinum vaginatum C. B. Clarke, Ligusticum daucoides (Franch.) Franch. (雲南省の一部)など,多くのセリ科植物の根を前胡として用いている.
外部リンク: 民族薬物DB, metabolomics.jp, KampoDB
参考文献 選品
Q1) 一色 直太郎 編: 和漢薬の良否鑑別法及調製法, 吐鳳堂書店, 東京, 1987.

主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 107-109.
C2) Chem. Pharm. Bull., 21, 2095 (1973).
C3) Chem. Pharm. Bull., 23, 20 (1975).
 

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