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巴豆
巴豆
(はず)
巴豆 入手時名称:巴豆
撮影場所:富山大学 和漢研 民族薬物資料館
TMPW No.:1940

生薬別名  
生薬ラテン名 Crotonis Semen
生薬英名 Croton Seed
科名 トウダイグサ科 Euphorbiaceae
基原 ハズ Croton tiglium Linné
薬用部位 種子
選品 辛烈な味があり, 油分の多い, 重くて新しいものが良い. 水に浮かぶものは悪い (NI).
主要成分 脂肪酸関連化合物 Fatty acids related compounds:
Croton resin, Oleic acid, Linolic acid, Arachic acid, Stearic acid, Palmitic acid, Lauric acidのglycerides, Tiglic acid, Crotonic acid

ジテルペノイド Diterpenoids:
Phorbolを基礎アルコールとしたtiglic, lactic, acetic, formic acidsのエステル;
12-O-Acetylphorbol 13-decanoate
12-O-Decanoylphorbol 13-(2-methylbutyrate)
12-O-Tetradecanoylphorbol 13-acetate (TPA), 他9種類

その他の含窒素化合物 Other nitrogen containing compounds:
Crotin, Croton-albumin
薬理作用 峻下作用 (phorbol エステル). HIV-Iウイルスによる細胞変性の抑制作用, プロテインキナーゼCの活性化(発癌活性).
臨床応用 峻下薬, 吐薬. 通常丸剤, 乳剤として使用する. 生理作用が強烈であるので使用上細心の注意が必要である. 巴豆油は皮膚刺激薬として軟膏にし凍傷予防に用いる.
頻用疾患 腹痛, 腹満, 便秘, 四肢の冷え, 腹が冷えて痛む, 意識障害, 腹水, 尿量減少, 胸が苦しい, 多汗, 痰づまり, 皮膚化膿症
含有方剤 桔梗白散 , 九痛湯 , 走馬湯 , 備急円 , 備急丸 , 三物備急丸
帰経 胃・大腸
熱, 有大毒
神農本草経 下品
中医分類 瀉下薬
薬能 蝕瘡に外用する.悪瘡疥癬,疣痣に用いる.大毒あり.
薬徴  
備考  
参考文献 NI: 一色直太郎, 『和漢薬の良否鑑別法及調製法』, 吐鳳堂書店, 東京, 1987.