忍冬
(にんどう)
入手時名称:銀花行片 撮影場所:富山大学 和漢研 民族薬物資料館 TMPW No.:5673 |
生薬別名 | 忍冬藤, 金銀藤, 銀花藤 |
生薬ラテン名 | Lonicerae Folium cum Caulis |
生薬英名 | Lonicera Leaf and Stem |
科名 | スイカズラ科 Caprifoliaceae |
基原 | スイカズラ Lonicera japonica Thunberg (IPNI:148850-1) |
薬用部位 | 葉及び茎 |
選品 | 色の青々とした、新しいものが良いとされる (文献Q1)。江蘇省産「銀花藤」が品質最高 (文献Q2)。 |
主要成分 | フラボンとフラボノール flavones & flavonols - Lonicerin タンニン tannins - unspecified |
薬理作用 | 血糖上昇. |
臨床応用 | 解熱, 解毒, 利尿, 消炎薬として, 腫物, 痔, 淋疾, 小便不利, きのこの中毒などに, 民間的に応用する. 腫物や痔には濃煎液を外用してもよい. その他筋骨疼痛にも用いる. |
頻用疾患 | 皮膚化膿症, 咽喉の腫脹疼痛, 下痢, 血便, 発熱, 発疹, 悪寒, 関節の腫脹・疼痛 |
含有方剤 | 紫根牡蛎湯 , 治頭瘡一方 , 治頭瘡一方去大黄 |
帰経 | 肺, 心, 胃 |
性 | 寒 |
味 | 甘 |
神農本草経 | 上品 |
中医分類 | 清熱薬 (清熱解毒薬) |
薬能 | 清熱解毒,疏風通絡.温病発熱,熱毒血痢,癰腫瘡瘍,風湿熱痺,関節紅腫熱痛に用いる. |
薬徴 | |
備考 | 第十八改正日本薬局方収載品. 中国では一般に「金銀藤」と称し,葉のついた幼枝を「銀花藤」といい,古い茎だけのものを「忍冬藤」といっている.日本では一般に「忍冬」または「にんどう」の名で市販される.金銀花より清熱解毒の力は弱いが,去風活絡の効が強いとされる.日本では民間薬として多く用いられる. 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB |
参考文献 | 選品 Q1) 一色 直太郎 編: 和漢薬の良否鑑別法及調製法, 吐鳳堂書店, 東京, 1987. Q2) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998. 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 172-173. |