扁豆
(へんず)
入手時名称:扁豆 撮影場所:富山大学 和漢研 民族薬物資料館 TMPW No.:3821 |
生薬別名 | 白扁豆 |
生薬ラテン名 | Dolichi Semen |
生薬英名 | Dolichos Seed |
科名 | マメ科 Leguminosae |
基原 | フジマメ Dolichos lablab Linné (IPNI:493086-1) |
薬用部位 | 種子 |
選品 | 未詳 |
主要成分 | 脂質 lipids - 脂肪 ビタミンA誘導体 (レチノイド) vitamin A derivatives (retinoids) - unspecified ステロイド steroids - Dolicholide - Dolichosterone - Homodolicholide - Homodolichosterone - 6-Deoxodolichosterone ペプチド peptides - Tyrosinase - 蛋白質 その他 others - Ca - Fe - P - 炭水化物 |
薬理作用 | 肝臓壊死作用, 血糖・血清コレステロール降下作用. |
臨床応用 | 健胃, 解毒薬として, 脾胃虚弱, 泄瀉, 嘔吐, 帯下などに応用する. 酒毒, フグ毒を解毒する. |
頻用疾患 | 腹満, 腹痛, 下痢, 泥状水様便, 食欲不振, 嘔吐, 帯下, 魚介類中毒, フグ中毒, 酒中毒 |
含有方剤 | 参苓白朮散 |
帰経 | 脾, 胃 |
性 | 微温 |
味 | 甘 |
神農本草経 | |
中医分類 | 微温 |
薬能 | 健脾化湿, 和中消暑. 脾胃虚弱, 食欲不振, 軟便, 白帯過多, 暑湿吐瀉, 胸悶腹脹に用いる. |
薬徴 | |
備考 | 第十八改正日本薬局方収載品. 扁豆衣はフジマメの種皮で,白扁豆と同様に用いる.扁豆花はフジマメの花で瀉痢,濃血,帯下などに用いる.フジマメ(Lablab)属はフジマメ Lablab purpureus1種からなる.かつてコウシュンフジマメ(Dolichos)属に入れられていたが,最近は花柱の形態の違いにより別属に分けられている.『日本薬局方』,『中華人民共和国薬典』ともに旧の学名 Dolichos lablab を用いている. 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB |
参考文献 | 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 213-214. C2) Agric. Biol. Chem., 47, 1409, 2149 (1983). C3) Agric. Biol. Chem., 48, 2529 (1984). C4) Tetrahedron Lett., 23, 4965 (1982). |