旋覆花
(せんぷくか)
入手時名称:旋覆花 撮影場所:富山大学 和漢研 民族薬物資料館 TMPW No.:15407-b |
生薬別名 | |
生薬ラテン名 | Inulae Flos |
生薬英名 | Inula Flower |
科名 | キク科 Asteraceae (=Compositae) |
基原 | - センプクカ Inula britannica Linné (IPNI:225778-1) - Inula japonica Thunberg (IPNI:927450-1) |
薬用部位 | 頭状花序 |
選品 | 未詳 |
主要成分 | トリテルペノイド triterpenoids - Inusterol A - Inusterol B - Inusterol C |
薬理作用 | 未詳 |
臨床応用 | 健胃, 去痰, 鎮咳, 利尿薬として, 噫気, 咳喘, 胸満脇痛, 腹水腫などに応用する. |
頻用疾患 | 痰, 小便不利, 咳, 嘔吐, 胸脇が張って痛む, 腹水 |
含有方剤 | 旋覆花代赭石湯 |
帰経 | 肺, 脾, 胃, 大腸 |
性 | 微温 |
味 | 苦, 辛 |
神農本草経 | 下品 |
中医分類 | 化痰止咳薬 |
薬能 | 降気,消痰,行水,止嘔.風熱咳嗽,痰飲蓄結,胸膈痞満,喘咳痰多,嘔吐噫気,心下痞硬に用いる. |
薬徴 | |
備考 | 中国では I. chrysantha Diels. (広東,広西,湖南,江西),I. serrata Bur. I. serrata Bur.var. hupehensis Ling (湖北,貴州),I. salicina L.(北方地区)などの頭花が用いられる.かつて日本産(奈良県)旋覆花が大坂市場に出まわったことがあったが,これはノコンギク Aster ageratoides Turcz. subsp.ovatus (Fr.et Sav.) Kitam. の小頭花であった.また韓国産旋覆花の中にはサワオグルマ Senecio pierotii Miq. = S. campestris DC. pro parte の小頭花があり,ともに偽品である. 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK |
参考文献 | 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 121-122. |