メニュー  → 生薬学術情報  → 
桑椹
桑椹
(そうじん)
生薬別名  
生薬ラテン名 Mori Fructus
生薬英名 Mulberry Fruit
科名 クワ科 Moraceae
基原 マグワ Morus alba Linné (IPNI:30051955-2)
薬用部位 成熟果実(集合果)
選品  
主要成分 その他の脂肪族関連化合物 other aliphatic and related compounds
- 有機酸

糖質 sugar
- unspecified

単糖類 monosaccharides
- Vitamin C

カロテノイド及びビタミンA carotenoids & vitamin A
- Carotene

ピリジンアルカロイド pyridine alkaloids
- Nicotinic acid

プテリジン誘導体 pteridine derivatives
- Vitamin B2

含硫アルカロイド及びその他の化合物 sulfur containing alkaloids
- Vitamin B1
薬理作用  
臨床応用 強壮,鎮痛薬として煩躁失眠,耳聾,目昏,腸枯便秘,腰痛膝弱,筋骨不利などに応用する.
頻用疾患 めまい, 耳鳴り, 動悸, 不眠, 便秘, 腰痛, 口渇
含有方剤
帰経 心, 肝, 腎
甘, 酸
神農本草経  
中医分類 補陰薬
薬能 滋陰補血,生津潤燥.肝腎陰虚,眩暈耳鳴,心悸失眠,鬚発早白(若白髪),津傷口渇,内熱消渇,腸燥便秘に用いる.
薬徴  
備考 クワという名前は総称名で現在約10種が知られている.中国ではマグワ M. alba のほか,シマグワ M. australis Poir. (鶏桑) やモウコグワ M. mongolica C.K. Schneid. (蒙桑) の果実が市場品中に混入される可能性もある.M. alba は古く奈良時代以前に日本に渡来し育蚕用に栽培されてきたが,日本に自生するヤマグワ M. bombycis Koidz. もまた同様の目的で栽培される.日本産桑椹はほとんど市販されない.桑椹には肝,腎を補益し,陰血を養う効がある.桑椹は能く養血去風の作用があり,酒に浸して服用すると善く風熱を理すとされる.低血圧症,不眠症には桑椹酒を飲用するのがよい.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK
参考文献 主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, p. 320.
 

TOPICS

遺伝子解析情報

活性試験情報

生薬成分の代謝情報

伝統医薬データベース


富山大学和漢医薬学総合研究所
研究開発部門
資源開発分野
資源科学領域
〒930-0194
富山県富山市杉谷 2630
TEL: 076-434-7601
FAX: 076-434-5064