決明子
(けつめいし)
生薬別名 | |
生薬ラテン名 | Cassiae Semen |
生薬英名 | Cassia Seed |
科名 | マメ科 Leguminosae |
基原 | - エビスグサ Cassia obtusifolia Linné (IPNI:48844-2) - Cassia tora Linné (IPNI:485340-1) |
薬用部位 | 種子 |
選品 | 黒褐色で光沢の強いものが良品。C. toraは豆角が小さく稜角が顕著で、側面の縦紋が臍まで達する (文献Q1)。 |
主要成分 | アントラキノン anthraquinones - Aurantio-obtusin - Chryso-obtusin - Chrysophanol - Emodin - Obtusifolin - Obtusin - Physcion - それらの配糖体 γ-ピロン類 γ-pyrone derivatives - Cassiaside - Rubrofusarin - Rubrofusarin gentiobioside - nor-Rubrofusarin イソクマリン類 isocoumarins - Toralactone ナフタレン系化合物 naphthalenes - Torachrysone |
薬理作用 | 血圧降下,胃液分泌抑制,抗菌(黄色ブドウ球菌). |
臨床応用 | 緩下,整腸,利尿薬として,充実した体質の人の便通を整え,血圧を下げるのに応用される.民間的に「ハブ茶」と称し,お茶代わりに常用される.中国では緑内障,とり目,そこひ,目赤腫痛などにも応用される. |
頻用疾患 | 目の充血, 頭痛, いらいら, 視神経萎縮, 網膜変性, 視力減退, 習慣性便秘, 便秘, 眼痛 |
含有方剤 | 洗肝明目湯 |
帰経 | 肝, 胆 |
性 | 微寒 |
味 | 甘, 苦, 鹹 |
神農本草経 | 上品 |
中医分類 | 清熱薬 |
薬能 | 清熱明目,潤腸通便.目赤渋痛,羞明多涙,頭痛眩暈,目暗不明,大便秘結に用いる. |
薬徴 | |
備考 | 第十八改正日本薬局方収載品. 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB |
参考文献 | 選品 Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998. 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 223-224. C2) 生薬学概論, pp. 282-283. |