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沈香
沈香
(じんこう)
沈香 入手時名称:沈香
撮影場所:富山大学 和漢研 民族薬物資料館
TMPW No.:18227

生薬別名  
生薬ラテン名 Aquilariae Lignum
生薬英名 Agarwood
科名 ジンチョウゲ科 Thymelaeaceae
基原 Aquilaria agallocha Roxburgh, A. crasna Pierre, A. malaccensis Lamarck, A. sinensis Gilg 又は A. filaria Merrill
薬用部位 材, 特にその辺材の材質中に黒色の樹脂が沈着したもの.
選品 堅固で黒かっ色, 表面につやがあり水に沈み, 燃え易い香りのよいものがよい (TN).
主要成分 セスキテルペノイド Sesquiterpenoids:
Agarospiol, Agarol, Agarofurans;
α-Agarofuran, (-)-10-Epi-γ-eudesmol, Jinkoh-eremol, Kusunol, Jinkohol, JinkoholⅡ, Dihydrokaranone, Agarospirol, Oxo-agarospirol

フェニルプロパノイド Phenylpropanoids:
Hydrocinnamic acid, p-Methoxyhydrocinnamic acid

γーピロン類 γ-Pyrone derivatives:
Agaroterol

その他の芳香族誘導体 Other aromatic derivatives:
Benzylacetone, p-Methoxybenzylacetone
薬理作用 鎮痛, 鎮静(精油成分). 抗菌(煎液: ヒト型結核菌, チフス菌, 赤痢菌).
臨床応用 鎮嘔, 鎮咳, 鎮静薬として, ヒステリー, 気滞, 嘔吐, 喘息, 心臓衰弱などに応用する. 一般に高級線香や合せ香の香料として用いられる.
頻用疾患 胸脇が張って痛む, 胸が苦しい, 胸痛, 嘔吐, しゃっくり, 呼吸困難, 呼吸促迫, ヒステリー
含有方剤 加減腎気円 , 加減小柴胡湯 , 鳥沈湯 , 加味寧癇湯 , 加減茯苓半夏湯
帰経 脾・胃・腎
微温
辛・苦
神農本草経  
中医分類 理気薬
薬能 行気止痛,温中止嘔,納気平喘.胸腹脹悶疼痛,胃寒嘔吐,しゃっくり,腎虚気逆喘急に用いる.
薬徴  
備考  
参考文献 TN: 難波恒雄, 津田喜典編集, 『生薬学概論』, 改訂第3版, 南江堂, 東京, 1998.