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沙参
沙参
(しゃじん)
南沙参 入手時名称:南沙参
撮影場所:富山大学 和漢研 民族薬物資料館
TMPW No.:69

生薬別名  
生薬ラテン名 Adenophrae Radix
生薬英名 Adenophora Root
科名 キキョウ科 Campanulaceae
基原 Adenophora tetraphylla Fischer, マルバノニンジンAdenophora stricta Miquel, A. hunanensis Nannfeldt 又は A. triphylla A. De Candolle
薬用部位
選品 肥大した長円錐形で, 内部の白い充実したものが良い (TN).
主要成分 トリテルペノイド Triterpenoids:
[A. stricta subsp. Sessilifolia]: Sessilifolic acid 3-O isovalerate, Lupenone, 24-Methylene cycloartanol

ステロール Sterols:
[A. stricta subsp. Sessilifolia]: β-Sitosteryl pentadecanoate, β-Sitosteryl palmitate, β-Sitosterol, Ikshusterol, β-Sitosteryl glucoside
薬理作用 未詳
臨床応用 鎮咳, 去痰, 強壮薬として, 虚弱体質者の慢性の咳嗽, 喘咳, 肺痿, 小便不利などに用いる.
頻用疾患 咳嗽, 乾咳, 口渇, 発熱, 慢性気管支炎
含有方剤
帰経 肺、胃
微寒
神農本草経  
中医分類 補陰薬
薬能 養陰清肺,化痰,益気.肺熱燥咳,陰虚労嗽,乾咳痰粘,気陰不足,煩熱口乾に応用する.
薬徴  
備考 中国産の沙参には南沙参と北沙参がある。キキョウ科の Adenophora 属に由来するものを南沙参と称し、北沙参はセリ科の Glehnia littoralis Fr. Schmidt et Miquel ハマボウフウの外皮を去った根である.南沙参は去痰作用が強く、北沙参は滋陰の力が強いとされる。 韓国産の沙参はキキョウ科の Codonopsis lanceolata (Sieb. et Zucc.) Trautv. ツルニンジンの根である。この種は朝鮮名を「Totok」と言い,日本の「ととき」の語源になっている。 日本産の沙参は Adenophora triphylla A. DC. var. japonica Hara ツリガネニンジンの根を主とする。
参考文献 TN: 難波恒雄, 津田喜典編集, 『生薬学概論』, 改訂第3版, 南江堂, 東京, 1998.