玄参
(げんじん)
入手時名称:玄参 撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館 TMPW No.:32 |
生薬別名 | |
生薬ラテン名 | Scrophulariae Radix |
生薬英名 | Scrophularia Root |
科名 | ゴマノハグサ科 Scrophulariaceae |
基原 | - Scrophularia ningpoensis Hemsley (IPNI:809386-1) - ゴマノハグサ Scrophularia buergeriana Miquel (IPNI:809070-1) |
薬用部位 | 根 |
選品 | 外皮は淡褐色、内部は黒色で、潤いのある肥大したものが良いとされる (文献Q1)。 |
主要成分 | モノテルペノイド monoterpenoids - Harpagide ステロール sterols - Phytosterol フェニルプロパノイド phenylpropanoids - p-Methoxycinnamic acid |
薬理作用 | 強心,血管拡張,降圧,血糖降下,局所刺激,抗真菌(エキス).解熱(p-methoxycinnamic acid). |
臨床応用 | 解熱,鎮静,消炎,治瘡薬として,熱性病,咽喉痛,鼻炎,癰腫,瘰癧,便秘症などに応用する. |
頻用疾患 | 高熱, 意識障害, 咽喉の腫脹疼痛, 目の充血, のぼせ, 咳そう, 喀血, 血栓閉塞性脈管炎, 頸部リンパ節腫, 結核, 便秘 |
含有方剤 | 加味温胆湯 , 神仙太乙膏 , 清熱補気湯 , 清熱補血湯 |
帰経 | 肺, 胃, 腎 |
性 | 寒 |
味 | 苦, 鹹 |
神農本草経 | 中品 |
中医分類 | 清熱薬 (清熱涼血薬) |
薬能 | 涼血滋陰,瀉火解毒.熱病傷陰,舌絳煩渇,温毒発斑,津傷便秘,骨蒸労嗽,目赤,咽痛,瘰癧,白喉,癰腫瘡毒に用いる. |
薬徴 | |
備考 | 日本薬局方外生薬規格2018収載品. 韓国産,日本産玄参はゴマノハグサ Scrophularia buergeriana Miq.の根であるが,現在日本産の商品はない. 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, KampoDB |
参考文献 | 選品 Q1) 一色 直太郎 編: 和漢薬の良否鑑別法及調製法, 吐鳳堂書店, 東京, 1987. 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, p. 56. |