珍珠
(ちんじゅ)
生薬別名 | 真珠 |
生薬ラテン名 | Margarita |
生薬英名 | Pearl |
科名 | ウグイスガイ科 Pteriidae |
基原 | - アコヤガイ Pinctada imbricata Röding (GBIF:2285338) - クロチョウガイ Pinctada margaritifera (Linné) (GBIF:2285337) |
薬用部位 | 外套膜組織中の病的形成物質 |
選品 | |
主要成分 | カロテノイド carotenoids - unspecified アミノ酸 amino acids - Alanine - Aspartic acid - Glutamic acid - Glycine - Leucine - Methionine その他 others - CaCO3 - Conchiolin様蛋白質 |
薬理作用 | 交感神経興奮作用,副交感神経抑制作用(真珠水抽出液).抗ヒスタミン作用(真珠層の希塩酸抽出液). |
臨床応用 | 解熱,鎮静薬として,上部の充血した不眠,癲癇,遺精などを治し,煩熱消渇,驚痛喉痺などに応用する.また滋養,強壮,去痰,鎮咳作用があり,肺結核患者にも用いる. |
頻用疾患 | 発熱, 不眠症, 痰, 咳, 結核 |
含有方剤 | |
帰経 | |
性 | |
味 | |
神農本草経 | |
中医分類 | 平肝熄風薬 |
薬能 | 安神定驚,明目消翳,解毒生肌.驚悸失眠,驚風癲癇,目生云翳,瘡瘍不斂に用いる. |
薬徴 | |
備考 | ウグイスガイ科 (Pteriidae)の貝は,海水産のもので,共に天産品のみでなく,養殖真珠の母貝の主たるものである.その他淡水産のイシガイ(カラスガイ)科 (Unionidae) のカワシンジュガイ Margaritifera margaritifera L. やシナカラスガイ Cristaria plicata Leach (中国黒龍江,安徽,江蘇,河北省などに産す)の真珠も用いられる.中国市場では,珍珠母,真珠母,明珠母と称する生薬を,鎮静,止血薬として用いるが,この基源は,淡水産のイシガイ科 (Unionidae) の Hyriopsis cumingii Lea (長江流域,河北省),Schistodesmus lampreyanus Baird et Adams (長江流域および華北の江河),ドブガイ Anodonta woodiana Lea (中国~日本),シナカラスガイ Cristaria plicata Leach (中国中,北部)などの貝殻である. 外部リンク: 民族薬物DB |
参考文献 | 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 310-312. |