白殭蚕
(びゃっきょうさん)
入手時名称:白彊蚕 撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館 TMPW No.:6875 |
生薬別名 | 白彊蚕, 白姜蚕, 白僵蚕 |
生薬ラテン名 | Bombyx Batryticatus |
生薬英名 | Stiff Silkworm |
科名 | カイコガ科 Bombycidae |
基原 | カイコガ Bombyx mori Linné (GBIF:1868664) |
薬用部位 | 白キョウ菌 [Beauveria bassiana Vuillemin (Cordycepitaceae)] に感染して死んだ蚕の幼虫 |
選品 | 色が白くて、真っ直ぐで硬いものが良いとされる (文献Q1)。 |
主要成分 | ステロール sterols - unspecified (B. bassiana) アルカロイド alkaloids - Bassianin (B. bassiana) - Beauverician (B. bassiana) その他 others - Ammonium oxalate |
薬理作用 | 未詳. |
臨床応用 | 鎮痙,鎮痛薬として,小児痙攣,扁桃炎,頭痛,歯痛のほか,中風による言語障害,半身不髄などに内服する.外用としては,湿疹,潰瘍などの皮膚病の瘢痕を消すのに用いる. |
頻用疾患 | 熱性痙攣, 顔面神経麻痺, 頭痛, 咽痛, 湿疹, そう痒, 頚部リンパ節腫 |
含有方剤 | 烏薬順気散 |
帰経 | 肺, 肝 |
性 | 平 |
味 | 鹹 |
神農本草経 | |
中医分類 | 平肝熄風薬 |
薬能 | 去風定驚,化痰散結-.驚風,抽ちく,咽喉腫痛,淋巴結炎,面神経麻痺,皮膚掻痒に用いる. |
薬徴 | |
備考 | 日本薬局方外生薬規格2018収載品. 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, KampoDB |
参考文献 | 選品 Q1) 一色 直太郎 編: 和漢薬の良否鑑別法及調製法, 吐鳳堂書店, 東京, 1987. 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 328-330. |