白豆蔲
(びゃくずく)
生薬別名 | 豆蔲 |
生薬ラテン名 | Amomi Fructus Rotundus |
生薬英名 | Round Cardamon Fruit |
科名 | ショウガ科 Zingiberaceae |
基原 | Amomum krervanh Pierre ex Gagnepain (IPNI:872122-1) |
薬用部位 | 成熟果実 |
選品 | 円くてよく肥った、色の淡いものが良品。暗色を帯びたり、果殻が破れたものは劣品 (文献Q1)。 |
主要成分 | モノテルペノイド monoterpenoids - d-Borneol (精油) - d-Camphor (精油) |
薬理作用 | 胃液分泌促進,腸の蠕動亢進,腸内の異常発酵阻止,鎮嘔作用.抑菌作用(赤痢菌). |
臨床応用 | 芳香性健胃,駆風薬として,胃痛,腹脹,噫気などに用い,また鎮嘔作用があり,消化不良,嘔吐などにも応用する.香辛料. |
頻用疾患 | 胃痛, 食欲不振, 消化不良, 嘔吐, 二日酔い |
含有方剤 | 香砂養胃湯 |
帰経 | 肺, 脾, 胃 |
性 | 温 |
味 | 辛 |
神農本草経 | |
中医分類 | 芳香化湿薬 |
薬能 | 化湿行気,温中止嘔,開胃消食.湿濁中阻,不思飲食,湿温初起,胸悶不飢,寒湿嘔逆,胸腹脹痛,食積不消に用いる. |
薬徴 | |
備考 | インドネシア産の「ジャワ白豆蔲」は Amomum compactum Soland. ex Maton の成熟果実.広西省に産する「土白豆蔲」は Alpinia sp.の果実である.白豆蔲の使用時には種子を用いるが,果皮(豆蔲殻),花(豆蔲花)も同様に用いられる. 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, KampoDB |
参考文献 | 選品 Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998. 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 240-241. |