禹余糧
(うよりょう)
入手時名称:禹余粮 撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館 TMPW No.:6828 |
生薬別名 | 禹余粮 |
生薬ラテン名 | Limonitum |
生薬英名 | Limonite |
科名 | |
基原 | 不定形の褐鉄鉱石 Limonitum の一種で黄色の土塊 |
薬用部位 | 鉱物 |
選品 | 内部は空洞となり、そこに残留している粉塊が白色或いは青色のものが良品 (文献Q1)。 |
主要成分 | その他 others - Ca++ - Fe++ - Fe+++ - Mg++ - SiO3- - 2Fe2O3・3H2O |
薬理作用 | |
臨床応用 | |
頻用疾患 | 収斂, 止血, 止瀉薬として慢性下痢, 血便, 脱肛, 婦人の崩漏帯下などに応用する. |
含有方剤 | 赤石脂禹余粮湯 |
帰経 | 胃, 大腸 |
性 | 平 |
味 | 甘, 渋 |
神農本草経 | 上品 |
中医分類 | 固渋薬 (収渋薬) |
薬能 | 渋腸止瀉,収斂止血.久瀉久病,大便出血,崩漏帯下に用いる. |
薬徴 | |
備考 | 粘土を内蔵する結核状の褐鉄鉱.即ち褐鉄鉱limoniteの1種の殻の中に加水ハロイサイトからなる粘土を内臓したもの.これに水酸化第二鉄のある状態のものが混じて黄、黄褐、褐色を呈するものが禹余粮、酸化第二鉄の状態で鉄分が蜜に混じ赤~赤紫色を呈するものが太一余粮. 外部リンク: 民族薬物DB |
参考文献 | 選品 Q1) 一色 直太郎 編: 和漢薬の良否鑑別法及調製法, 吐鳳堂書店, 東京, 1987. 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 372-373. |