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竜胆
竜胆
(りゅうたん)
龍胆
入手時名称:龍胆
撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館
TMPW No.:10807
Gentiana scabra
植物名:Gentiana scabra
撮影場所:中国, 甘粛省
撮影日時:1993
撮影者:小松かつ子

生薬別名 龍胆
生薬ラテン名 Gentianae Scabrae Radix
生薬英名 Japanese Gentian
科名 リンドウ科 Gentianaceae
基原 - トウリンドウ Gentiana scabra Bunge (IPNI:368876-1)
- Gentiana manshurica Kitagawa (IPNI:368483-1)
- Gentiana triflora Pallas (IPNI:369055-1)
薬用部位 根茎・根
選品 淡黄かっ色でヒゲ根の多い大株のものが良い (文献Q1)。
主要成分 少糖類 oligosaccharides
- Gentianose
- Gentiobiose

モノテルペノイド monoterpenoids
- Gentianine
- Gentiopicroside
- Swertiamarin
- Trifloroside (G. triflora var. japonica)

キサントン類 xanthones
- Gentisin

その他の芳香族誘導体 other aromatic derivatives
- Gentisic acid
薬理作用 胃液分泌促進(エキス).
臨床応用 苦味健胃薬として,ゲンチアナと同様に用いる.漢方医学では抗炎症薬として,消化器の充血,炎症,尿道炎,リウマチなどに応用する.
頻用疾患 黄疸, 排尿困難, 排尿痛, 尿の混濁, 陰嚢腫大, 陰痒, 帯下, 目の充血, 眼痛, 胸痛, 脇痛, 難聴, 耳の腫脹・疼痛, 高熱, 痙攣
含有方剤 加味解毒湯 , 疎経活血湯 , 立効散 , 竜胆瀉肝湯
帰経 肝, 胆のう
神農本草経 上品
中医分類 清熱薬 (清熱燥湿薬)
薬能 清熱燥湿,瀉肝胆火.湿熱黄疸,陰腫陰痒,帯下,強中,湿疹掻痒,目赤,耳聾,脇痛,口苦,驚風,筋肉のひきつりに用いる.
薬徴  
備考 第十八改正日本薬局方収載品.
中国産の関龍胆(東北諸省産)の中には,このほかG. triflora Pallas の地下部を混じている.また雲南龍胆,貴州龍胆(雲南,貴州,四川省産)はG. regescens Fr.の地下部を基源とする.かつて日本産の樺太龍胆または蝦夷龍胆と称する生薬が市販されたことがあるが,基源は エゾリンドウ G. triflora Pallas var. japonica Hara の地下部であったが,今日では市場性はない.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB
参考文献 選品
Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998.

主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 166-167.
遺伝子領域
Gene Region
Nuclear Chloroplast Mitochondria
基原 5Ss 18S ITS1 5.8S ITS2 26S others trnH-psbA matK trnK trnK-rps16 trnT-L trnL trnL-F rbcL rpoC1 ndhF others
Gentiana manshurica Kitagawa (IPNI:368483-1)
Gentiana triflora Pallas (IPNI:369055-1)
Gentiana scabra Bunge (IPNI:368876-1)
rpl16
 AB453143
 AB453145
Gentiana scabra × Gentiana triflora (NCBI:txid553040)
rpl16
 AB453147
 AB453148
 AB453146
Gentiana triflora var. japonica H.Hara (NCBI:txid412118)
 

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