胡麻
(ごま)
入手時名称:胡麻 S. indicum L. 撮影場所:富山大学 和漢研 民族薬物資料館 TMPW No.:2004 |
生薬別名 | 黒脂麻,黒芝麻 |
生薬ラテン名 | Sesami Semen |
生薬英名 | Sesame |
科名 | ゴマ科 Pedaliaceae |
基原 | ゴマ Sesamum indicum Linné (IPNI:675971-1) |
薬用部位 | 黒色種子 |
選品 | 微黄色澄明の液体。0~-5℃で凝固する。臭いがないか、わずかに特異な臭いがある (文献Q1)。 |
主要成分 | 脂肪酸 fatty acids - Linoleic acid - Oleic acid - Palmitic acid - Stearic acid リグナンとネオリグナン lignans & neolignans - Sesamin - Sesamol - Sesamolin |
薬理作用 | 未詳. |
臨床応用 | 滋養強壮,粘滑,解毒薬として,虚弱体質,病後の回復,便秘などに応用する.また炎症,瘡癰などに外用する. |
頻用疾患 | 病後の衰弱,便秘,頭のふらつき,目がかすむ,耳鳴り,しびれ |
含有方剤 | 消風散 |
帰経 | 肺, 脾, 肝, 腎 |
性 | 平 |
味 | 甘 |
神農本草経 | 上品 |
中医分類 | 補養薬 (補陰薬) |
薬能 | 補肝腎,益精血,潤腸燥.頭暈眼花,耳鳴耳聾,鬚髪早白,病後脱髪,腸燥便秘に用いる. |
薬徴 | |
備考 | 第十八改正日本薬局方収載品. 白胡麻と黒胡麻があるが, 一般には黒胡麻が薬用にされる. 種子から得た脂肪油がゴマ油. アーユルヴェーダでは各種の油薬 (タイラ) の基剤として多用される. 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB |
参考文献 | 選品 Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998. 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 278-279. |