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苦参
苦参
(くじん)
苦参
入手時名称:苦参
撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館
TMPW No.:1078
Sophora flavescense
植物名:Sophora flavescense
撮影場所:日本, 京都府
撮影日時:1989
撮影者:小松かつ子

生薬別名  
生薬ラテン名 Sophorae Radix
生薬英名 Sophora Root
科名 マメ科 Leguminosae
基原 クララ Sophora flavescens Aiton (IPNI:518831-1)
薬用部位
選品 長くて曲折が少なく、内面黄白色で苦味の強いものが良品 (文献Q1)。
主要成分 ステロール sterols
- Campesterol
- Stigmasterol
- β-Sitosterol

フラバノンとジヒドロフラボノール flavanones & dihydroflavonols
- Kuraridinol
- Kurarinol
- Kurarinone
- Norkurarinol

イソフラボン isoflavones
- Trifolirhizin

アルカロイド alkaloids
- Anagyrine
- Baptifoline
- Isomatrine
- Matrine
- Methylcytisine
- Oxymatrine
- Sophocarpine
- Sophoranol
薬理作用 ストレス性潰瘍抑制 (matrine画分, oxymatrine画分). 随意運動障害, 血管運動中枢抑制 (matrine). 抗真菌 (煎液:各種皮膚白癬菌など).
臨床応用 苦味健胃,解熱,利尿,利胆,消炎,止瀉薬として,手足の血熱による皮膚疾患,口内炎,細菌性下痢,腸炎,小便不利などに応用する.湿疹,寄生性皮膚疾患に外用する.
頻用疾患 下痢, 血便, 痔出血, 黄疸, そう痒, 帯下, 尿量減少
含有方剤 苦参湯 , 三物黄芩湯 , 消風散 , 蛇床子湯 , 当帰貝母苦参丸料
帰経 心, 肝, 小腸, 大腸, 胃
神農本草経 中品
中医分類 清熱薬 (清熱燥湿薬)
薬能 清熱燥湿,殺虫,利尿.熱痢,便血,黄疸尿閉,赤白帯下,陰腫陰痒,疥癬麻風に用いる.滴虫性陰道炎に外用する.
薬徴  
備考 第十八改正日本薬局方収載品.
家庭薬原料にされる.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB
参考文献 選品
Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998.

主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, p. 106.
C2) 生薬学概論, p. 287.
遺伝子領域
Gene Region
Nuclear Chloroplast Mitochondria
基原 5Ss 18S ITS1 5.8S ITS2 26S others trnH-psbA matK trnK trnK-rps16 trnT-L trnL trnL-F rbcL rpoC1 ndhF others
Sophora flavescens Aiton (IPNI:518831-1)
SFL
 EU652723
 

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