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葛根
葛根
(かっこん)
板葛根 入手時名称:板葛根
撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館
TMPW No.:9349
Pueraria  lobata 植物名:Pueraria lobata
撮影場所:日本, 岐阜県
撮影日時:1987
撮影者:小松かつ子

生薬別名 板葛根,角葛根,粉葛根
生薬ラテン名 Puerariae Radix
生薬英名 Pueraria Root
科名 マメ科 Leguminosae
基原 クズ Pueraria lobata Ohwi
薬用部位 塊根
選品 粉白色でデンプン質に富んだ品が良い.褐色の物や繊維質の物は良くない.
中国産はデンプン質に、日本産は繊維質に富む (TN).
主要成分 その他の脂肪族関連化合物 Other aliphatic and related compounds:
D-(+)-Pinitol

単糖類 Monosaccharides:
D-Mannitol

多糖類 Polysaccharides:
澱粉

イソフラボン Isoflavones:
Daidzin, Daidzein, Daidzein 4',7-diglucoside, Puerarin, Puerarin-7-xyloside, 4',6''-O-Diacetylpuerarin, Genistein, Formononetin,Kakkonein, Puerarol, Miroestrol

簡単な含窒素化合物 Simple nitrogen containing compounds:
Allantoin
薬理作用 解熱作用,血糖上昇(水エキス).鎮痙作用(daidzein).
臨床応用 発汗,解熱,鎮痙薬として,感冒,発熱,項脊強急(首筋や背肩の筋肉のこり)などに応用する.クズ澱粉原料.
頻用疾患 発熱, 頭痛, 項背部の強直, 無汗, 口渇, 泥状水様便, 下痢, 麻疹
含有方剤 葛根湯 , 葛根黄連黄芩湯 , 葛根加半夏湯 , 葛根加苓朮附湯 , 葛根紅花湯 , 葛根湯加辛夷川芎湯 , 桂枝加葛根湯 , 柴葛解肌湯 , 七味白朮湯 , 芍薬四物解肌湯 , 升麻葛根湯 , 参蘇飲 , 腎疸湯 , 清胃瀉火湯 , 銭氏白朮散 , 竹葉湯 , 当帰拈痛湯 , 独活葛根湯 , 麦門冬飲子 , 奔豚湯[金] , 奔豚湯 [集験方] , 奔豚湯 [小品] , 奔豚茯苓湯 , 麻黄五味湯
帰経 脾・胃
甘・辛
神農本草経 中品
中医分類 解表薬 (辛涼解表薬)
薬能 解肌退熱,生津,透疹,升陽止瀉.外感発熱頭痛,項強,口渇,消渇,麻疹不透,熱痢,泄瀉,高血圧による頚項強痛に応用する.
薬徴 項背強を主治する也。傍ら喘して汗出づるを治す。
備考 第十七改正日本薬局方収載品.
中国産葛根はシナノクズの他, Pueraria pseudo-hirsuta Tang et Wang の根なども市販される可能性がある. 台湾産葛根は P. montana (Lour.) Merrill. タイワンクズの根.
また、日本では葛根から得られる「クズデンプン」はクズ湯などに重用される.
参考文献 TN: 難波恒雄, 津田喜典編集, 『生薬学概論』, 改訂第3版, 南江堂, 東京, 1998.
遺伝子領域
Gene Region
Nuclear Chloroplast Mitochondria
基原 5Ss 18S ITS1 5.8S ITS2 26S others trnH-psbA matK trnK trnK-rps16 trnT-L trnL trnL-F rbcL rpoC1 ndhF others
Pueraria lobata Ohwi
rpoB-trnC
 EF549835
 trnS-trnG
  EF549930
clpP
  EU717225
rpl2
  EU717366
atpB
  EU717435
rps16
  EU717501
ycf4
  AF311835
Pueraria thomsonii