蒺梨子
(しつりし)
入手時名称:蒺藜子 撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館 TMPW No.:16226 |
生薬別名 | 蒺藜子, 白蒺藜, 刺蒺藜, 硬蒺藜, 蒺藜角 |
生薬ラテン名 | Tribuli Fructus |
生薬英名 | Tribulus Fruit |
科名 | ハマビシ科 Zygophyllaceae |
基原 | ハマビシ Tribulus terrestris Linné (IPNI:873489-1) |
薬用部位 | 果実 |
選品 | 未詳 |
主要成分 | 脂質 lipids - 脂肪油 テルペノイド (精油) terpenoids (essential oils) - unspecified サポニン saponins - unspecified アルカロイド alkaloids - unspecified |
薬理作用 | 血圧降下(水浸液,アルコール水浸液).軽度の利尿(アルカロイド分画). |
臨床応用 | 利尿,消炎,浄血薬として,頭痛,眼疾,乳汁不通,月経不順などに用いる. |
頻用疾患 | 頭痛, めまい, 胸脇が張って痛む, 乳汁分泌不全, 目の充血, 風疹, そう痒, 無月経, 下腹痛 |
含有方剤 | 洗肝明目湯 , 当帰飲子 |
帰経 | 肝 |
性 | 微温 |
味 | 辛, 苦 |
神農本草経 | 上品 |
中医分類 | 平肝熄風薬 |
薬能 | 平肝解郁,活血去風,明目,止痒.頭痛眩暈,胸脇脹痛,乳閉乳癰,目赤翳障,風疹掻痒に用いる. |
薬徴 | |
備考 | 第十八改正日本薬局方収載品. 本草書に収載されている「白蒺藜」はマメ科の Astragalus complanatus R. Br. の種子であり、現在このものは通常「沙苑子」と呼ばれている。山東省の一部の地区では、硬蒺藜に対して「軟蒺藜」と称する商品があるが、これはアカザ科のAtriplex sibirica L. (ハマアカザの類) の果実である。また安徽省亳県に産する潼蒺藜,亳蒺藜と称するものはマメ科の Astragalus complanatus, A. chinensis L. f., Swainsona salsula (Pall) Taub., Crotalaria mucronata Desv., 及び A. adsurgens Pall. などの種子である。 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB |
参考文献 | 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 323-324. |