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藿香
藿香
(かっこう)
生薬別名 広藿香
生薬ラテン名 Pogostemi Herba
生薬英名 Pogostemon Herb
科名 シソ科 Labiatae
基原 Pogostemon cablin Bentham (IPNI:454827-1)
薬用部位 地上部
選品 葉が大きくて、青みを帯びたものほど良いとされる (文献Q1)。
主要成分 セスキテルペノイド sesquiterpenoids
- Cycloseychellene
- Patchouli alcohol
- Pogostol

フェニルプロパノイド phenylpropanoids
- Esdragol
薬理作用 胃液分泌促進作用.
臨床応用 芳香性健胃,発表薬として,食欲不振,消化不良,暑気あたり,寒熱頭痛などに応用する.また制吐,止瀉作用があり,嘔吐,下痢などにも用いる.
頻用疾患 食欲不振, 腹満, 消化不良, 倦怠感, 悪寒, 発熱, 頭痛, 暑気あたり, 悪心, 嘔吐, 妊娠悪阻, 副鼻腔炎, 下痢
含有方剤 藿香正気散 , 香砂平胃散 , 香砂六君子湯 , 銭氏白朮散 , 丁香柿蒂湯 , 八解散 , 不換金正気散
帰経 脾, 胃, 肺
微温
神農本草経  
中医分類 芳香化湿薬
薬能 芳香化濁,開胃止嘔,発表解暑.湿濁中阻,胃痞嘔吐,暑湿倦怠,胸悶不舒,寒湿閉暑,腹痛吐瀉,鼻淵頭痛に用いる.
薬徴  
備考 第十八改正日本薬局方収載品.
藿香(広藿香)は元来,インド起源の薬物である.植物名のパチョリはヒンズー語の Pacholi に由来し,南方に進出した華僑が 100 年以上前に広州にもたらし栽培化したものである.主として広東産,海南島で栽培されるので「広藿香」と称する.四川省に産するものはシソ科の カワミドリ Agastache rugosa (Fisch. et Mey.) O. Kuntze の全草で「土藿香」,「川藿香」と称する.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB
参考文献 選品
Q1) 一色 直太郎 編: 和漢薬の良否鑑別法及調製法, 吐鳳堂書店, 東京, 1987.

主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 58-60.
 

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