虻虫
(ぼうちゅう)
入手時名称:虻虫 撮影場所:富山大学 和漢研 民族薬物資料館 TMPW No.:2735 |
生薬別名 | |
生薬ラテン名 | Tabanus |
生薬英名 | Gadfly |
科名 | アブ科 Tabanidae |
基原 | - Tabanus obsoletus Wiedemann (GBIF:1499320) - Tabanus trigonus Coquillett (GBIF:1499776) |
薬用部位 | 全乾燥体 |
選品 | 未詳 |
主要成分 | その他 others - 脂肪 - 蛋白質 |
薬理作用 | 血液凝固阻止作用および溶血作用 (アルコールエキス, 水エキス). |
臨床応用 | 通経, 駆瘀血薬として, 月経閉止, 堕胎, 胸腹中の畜血, ちょう結, 寒熱などに応用する. |
頻用疾患 | 瘀血, 月経不順 |
含有方剤 | 抵当湯 |
帰経 | |
性 | |
味 | |
神農本草経 | 中品 |
中医分類 | 活血去瘀薬 |
薬能 | |
薬徴 | |
備考 | 現在市販されている虻虫は極めて多種であり,5属11種を確認しているが,なお数多くの種類があるものと思われる.それらを体長によって大別すると次のようになる.(A) 大型種 (体長約18mm以上):チョウセンアカアブ (姚氏虻) Tabanus yao Macq., ミヤマウシアブ(山瘤虻) Hybomitra montana Meigen, ウシアブ(三角牛虻) Tabanus trigonus Coquillett,ヤマサキアブ(山崎虻) Tabanus yamasaki Ouchi;(B)中型種 (体長約15mm前後):タイワンシロフアブ Tabanus amaenus Walker, シロフアブ (華虻) Tabanus mandarinus Schiner, リュウキュウアブ Tabanus ryukyuensis Murdoch et Takahashi, ヒゲナガサシアブ Issikia japonica Bigot;(C)小型種 (体長約13mm以下):ヒメシロフアブ Tabanus cordiger Meigen, ホルバートアブ Atylotus horvathi Szilady, ヨスジメクラアブ(広斑虻) Chrysops vanderwulpi Krober (=Heterochrysops vanderwulpi Takahashi)などの雌の成虫の全乾燥体である.商品は,通常大型種と小型種,あるいは中型種と小型種のように,2種以上が混合されていることが多く,単一種からなることはほとんどない.虻虫を採集する場合は,虫体を抑えつけて潰してはならない.捕まえたら日乾または陰乾する.頭,脚,翅を取り除き,生のままあるいは炒ってから用いる. 外部リンク: 民族薬物DB |
参考文献 | 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 335-337. |