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蛇床子
蛇床子
(じゃしょうし)
蛇床子
入手時名称:蛇床子
撮影場所:富山大学 和漢研 民族薬物資料館
TMPW No.:19079

生薬別名  
生薬ラテン名 Cnidii Monnieri Fructus
生薬英名 Cnidium Monnieri Fruit
科名 セリ科 Umbelliferae
基原 Cnidium monnieri Cusson (IPNI:840463-1)
薬用部位 果実
選品 外面が黄緑色で、手でもんだ時に辛味的香気の強いものほど良品 (文献Q1)。
主要成分 モノテルペノイド monoterpenoids
- Bornyl isovalerate (精油)
- l-Camphene (精油)
- (-)-α-Pinene (精油)
- (-)-β-Pinene (精油)

クマリン類 coumarins
- Alloimperatorin
- Auraptenol
- Bergapten
- Cnidimarin
- Cnidimonal
- Cnidimoside
- Cnindimol B
- Diosmetin
- Imperatorin
- Isopimpinellin
- Meranzin hydrate
- Murrayacarpin A
- Osthole
- Xanthotoxin
- Xanthotoxol
- 2'-Deoxymeranzin hydrate
- 5-Formylxanthotoxol
- 5-Hydroxyxanthotoxol
- 7-Methoxy-8-formylcoumarin
薬理作用 抗菌 (真菌, 皮膚糸状菌). 抗ウイルス (インフルエンザウイルスなど), 抗炎症, 抗そう痒 (メタノールエキスのクロロホルム可溶性画分).
臨床応用 婦人の陰疾の要薬. 収斂性消炎薬. 陰部そう痒症, 陰嚢湿痒, その他の湿疹に外用する. 男性のインポテンツにも内用する.
頻用疾患 インポテンツ, 不妊, 腰痛, 帯下, そう痒, 陰痒, 湿疹
含有方剤 蛇床子湯
帰経
辛, 苦
神農本草経 上品
中医分類 外用薬
薬能 温腎壮陽,燥湿,去風,殺虫.陽痿,宮冷,寒湿帯下,湿痺腰痛に内用し,外陰湿疹,婦人陰痒,滴虫性陰道炎に外用する.
薬徴  
備考 第十八改正日本薬局方収載品.
日本産蛇床子(和蛇床子)は現在ほとんど市場性がない.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB
参考文献 選品
Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998.

主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 229-231.
C2) J. Nat. Prod., 63, 485-488 (2000).
 

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