覆盆子
(ふくぼんし)
生薬別名 | |
生薬ラテン名 | Rubi Fructus |
生薬英名 | Palmleaf Raspberry Fruit |
科名 | バラ科 Rosaceae |
基原 | - ゴショイチゴ Rubus chingii Hu (IPNI:735803-1) - クマイチゴ Rubus crataegifolius Bunge (IPNI:736083-1) |
薬用部位 | 未成熟果実 |
選品 | |
主要成分 | その他の脂肪族関連化合物 other aliphatic and related compounds - 有機酸 糖質 sugar - unspecified ビタミンA誘導体 (レチノイド) vitamin A derivatives (retinoids) - unspecified トリテルペノイド triterpenoids - Fupenzic acid |
薬理作用 | 生長抑制作用(in vitro). |
臨床応用 | 強壮,強精薬として,遺精,遺尿,インポテンツ,小便頻数などに応用する. |
頻用疾患 | インポテンツ |
含有方剤 | |
帰経 | |
性 | |
味 | |
神農本草経 | |
中医分類 | 収渋薬 |
薬能 | 益腎,固精,縮尿.腎虚遺尿,小便頻数,陽痿早泄,遺精滑精に用いる. |
薬徴 | |
備考 | 韓国産覆盆子の主流品は R. crataegifolius クマイチゴの未熟又は完熟果実で市場品によりわずかに R. parvifolius L. var. adenochlamys (Focke) Migo カラナワシロキイチゴの未熟果実の混入が見られた.韓国南部の一医院で R. coreanus Mig. トックリイチゴの成熟果実が使われていた.韓国の R. crataegifolius の形態は日本の同種の果実の形態と異なった.本草学的研究により,現在の中国産覆盆子の原植物の R. chingii ゴショイチゴは「樹苺」に属し,清代初めに R. coreanum 基源の「覆盆子」と置き代ったことが考察された.現在の韓国産覆盆子の原植物 R. crataegifolius も代用品である. 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK |
参考文献 | 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 326-327. |