金蝉花
(きんぜんか)
生薬別名 | 蝉花 |
生薬ラテン名 | Cicadae Cordyceps |
生薬英名 | Cicada Cordyceps |
科名 | オフィオコルジケプス科 Ophiocordycipitaceae, ノムシタケ科 Cordycipitaceae |
基原 | - セミタケ Ophiocordyceps sobolifera G.H.Sung, J.M.Sung, Hywel-Jones et Spatafora (GBIF:3450833) - Isaria cicadae Miquel (GBIF:5251108) |
薬用部位 | 子実体と寄主であるセミ類の幼虫 |
選品 | |
主要成分 | |
薬理作用 | |
臨床応用 | 鎮痛,鎮静薬として,小児の驚癇,夜啼き,心悸亢進などに用い,また目病,麻疹などにも応用する. |
頻用疾患 | 夜泣き, 麻疹, 咽喉痛 |
含有方剤 | |
帰経 | |
性 | |
味 | |
神農本草経 | |
中医分類 | 安神薬 |
薬能 | |
薬徴 | |
備考 | 市場で「金蝉花」,「蝉花」と称する.中国ではセミ科(Cicadidae)の Cicada flammata Dist.(山蝉),日本ではニイニイゼミ Platypleura kaempferi Fabricius の幼虫に寄生し,しばしば基部から上部にかけて分枝する赤褐色~淡褐色の子実体を産生する.C. sobolifera が有性の子嚢胞子を産生する前の段階を不完全世代と称し,無性の分生胞子を産生し,この段階で留まって世代の交代を行う場合がある.この世代は別種の菌とされ,不完全菌亜門,不完全糸状菌綱,スチルベラ科(Stilbellaceae)の Isaria cicadae Miq. であって,C. sobolifera と類似の外形を呈し,白色の子実体を産生する.これも「蝉花」と称して薬用にし,また「做蝉花」と呼ぶ場合もある. |
参考文献 | 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 235-236. |