雄黄
(ゆうおう)
生薬別名 | 雌雄精, 鶏冠石, 石黄 |
生薬ラテン名 | Realgar |
生薬英名 | Realgar |
科名 | |
基原 | 硫化砒素鉱 Realgar AsS |
薬用部位 | 鉱物 |
選品 | |
主要成分 | その他 others - AsS - 重金属塩 |
薬理作用 | 1/2濃度水浸剤は,雄黄同様各種皮膚真菌に対し抑制作用がある.その1/100濃度においてヒト結核菌に対し生長抑制作用がある. |
臨床応用 | 一般に殺虫,殺菌,解毒薬として,疥癬,瘡腫,虫蛇咬傷などに外用し,また寄生虫による腹痛,偏頭痛,小児諸癇,泄痢などに応用する. |
頻用疾患 | 疥癬, 蛇虫咬傷, 腸内寄生虫, 腹痛, 頭痛 |
含有方剤 | |
帰経 | 肝, 大腸 |
性 | 温 |
味 | 辛 |
神農本草経 | |
中医分類 | 外用薬 |
薬能 | 解毒殺虫,燥湿去痰,截瘧.癰腫疔瘡,蛇虫咬傷,虫積腹痛,驚癇,瘧疾に用いる. |
薬徴 | |
備考 | 中国市場では雄黄(蘇維黄;通常品),明雄(腰黄,雄黄精;品質佳),ちょう黄(加工品)に分けている.なお香港市場の雌黄精と称するものは AsS で本来雄黄と称すべきであった.また江戸時代に中国から輸入された古渡鶏冠雄黄と称するものは AsS および As2S2 であり,共に雄黄であるが結晶構造の差異がみられた.砒素化合物のため現在では薬としての使用を禁止されている. 外部リンク: 民族薬物DB |
参考文献 | 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 373-375. |