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馬鞭草
馬鞭草
(ばべんそう)
生薬別名  
生薬ラテン名 Verbenae Herba
生薬英名 European Verbena Herb
科名 クマツヅラ科 Verbenaceae
基原 クマツヅラ Verbena officinalis Linné (IPNI:330554-2)
薬用部位 全草
選品 なるべく新しいものが良い (文献Q1)。
主要成分 多糖類 polysaccharides
- Stachyose (根)

モノテルペノイド monoterpenoids
- Hastatoside
- Verbenalin
薬理作用 馬鞭草を抽出して得た物質(verbenin)は,家兎血液凝固促進作用がある.馬鞭草煎液を腹水型晩期血吸虫病に用いたところ,小便量が顕著に増大し,60%の患者は腹水が完全に消失した.早,中期血吸虫病に対しては非常によい療効が得られた.
臨床応用 利水,通経薬として,月経困難,帯下,分娩後の胎盤剥離促進等に応用する.その他民間的に諸皮膚病,腫瘍等に煎汁を外用する.
頻用疾患 月経困難, 帯下, 胎盤残留, 瘀血, 経閉, 水腫
含有方剤
帰経  
 
 
神農本草経  
中医分類 活血去瘀薬
薬能 活血散瘀,截瘧,解毒,利水消腫.ちょうか積聚,経閉痛経,瘧疾,喉痺,癰腫,水腫,熱淋に用いる.
薬徴  
備考 中国広西省ではラン科(Orchidaceae)の Dendrobium chrysanthum Wall. 金蘭の茎を「馬鞭草」または「馬鞭石斛」と称している.香港市場の馬鞭草はこのものである.また天津地区ではオオバコ属植物 Plantago spp. の果穂および花茎を「馬鞭草」と称して市販している.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK
参考文献 選品
Q1) 一色 直太郎 編: 和漢薬の良否鑑別法及調製法, 吐鳳堂書店, 東京, 1987.

主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 10-11.
 

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