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浮海石
浮海石
(ふかいせき)
生薬別名 浮石, 軽石
生薬ラテン名 Pumex
生薬英名 Pumice
科名  
基原 火山の岩漿で形成された多孔質の石塊
薬用部位 鉱物
選品  
主要成分 その他 others
- Al2O3 (浮石)
- CaCO3 (石花)
- Fe+++ (石花)
- K2O (浮石)
- Mg++ (石花)
- SiO2 (浮石)
- 酸不溶物 (石花)
薬理作用  
臨床応用 去痰,鎮咳,利尿薬として,慢性気管支炎,咳嗽,老痰、瘰癧,淋病,糖尿病の煩渇などに応用する.
頻用疾患 痰, 咳, 小便不利, 慢性気管支炎, 咳嗽, 淋疾, 糖尿病
含有方剤
帰経  
 
 
神農本草経  
中医分類 化痰止咳平喘薬
薬能  
薬徴  
備考 浮海石の基源として次の4つが市場で流通している.
1)浮石:火山の岩漿で形成された多孔質質の石塊で,一般に「軽石」と称する.
2)石花:腔腸動物門(Coelenterata),花虫綱(Anthozoa),石サンゴ目〔Scleractinia(=Madreporaria)〕,ハマサンゴ科(Poritidae)のPorites nigrescens Danyの骨格.石サンゴ類はイソギンチャクに似たポリプと共肉をもち,それから石灰質を分泌して強固な骨格を作る.その他腔腸動物のアナサンゴモドキ目,アナサンゴモドキ科(Milleporidae)のヤツデアナサンゴモドキ Milleporia ternera Boschma (=M. tortusa Dana. M. dichotoma Vaughan. M. tenella Ortmann, 多孔珊瑚し,千孔石)または Millepora exaesa Forskal が分泌した石灰質骨格.現在浙江省や北京市場の浮海石はほとんどこの種である.
3)小海石:多孔珊瑚石の小塊.
4)広西省の一部地区では「炉甘石」を浮水石,浮石,浮甘石と称することがある.
外部リンク: 民族薬物DB
参考文献 主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 377-379.
 

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