メニュー  → 生薬学術情報  → 
ロジン
ロジン
(ろじん)
生薬別名 松香, 松脂, コロホニウム
生薬ラテン名 Resina Pini
生薬英名 Rosin
科名 マツ科 Pinaceae
基原 Pinus属諸種植物
薬用部位 分泌物から精油を除いて得た樹脂
選品 なるべく黄色か淡黄褐色の大きい塊のものが良いとされる (文献Q1)。
主要成分 その他の脂肪族関連化合物 other aliphatic and related compounds
- Linoleic acid (Tall oil rosin)
- Oleic acid (Tall oil rosin)

モノテルペノイド monoterpenoids
- Limonene (Pinus spp.)
- α-Pinene (Pinus spp.)
- β-Pinene (Pinus spp.)

ジテルペノイド diterpenoids
- Abietic acid (Pinus spp.)
- Dehydroabietic acid (Pinus spp.)
- Isodextropimaric acid (Pinus spp.)
- Levopimaric acid (Pinus spp.)
- Neoabietic acid (Pinus spp.)
- Palustric acid (Pinus spp.)
- Pimaric acid (Pinus spp., Pinus spp.)
- Tetrahydroabietic acid (Pinus spp.)
薬理作用 未詳
臨床応用 一般に軟膏や硬膏の基剤として用いる. ロジンは絆創膏の粘着付与剤として用いている.
頻用疾患 皮膚化膿症, 外傷出血, 禿瘡
含有方剤 左突膏
帰経  
 
 
神農本草経  
中医分類 外用薬
薬能  
薬徴  
備考 第十八改正日本薬局方収載品.
その他 Pinus yunnanensis Franch. 雲南松,P. sylvestris L. var. mongolica Lituin. 樟子松,P. bungeana Zucc. 白皮松 (栝子松), チョウセンゴヨウ P. koraiensis Sieb. et Zucc. 紅松 (海松), P. armandi Franch. 五鬚松 (華山松)など多種のマツ Pinus 植物,またときにはカラマツ Larix 属植物の樹幹からの分泌物を蒸留して精油を除いて得た樹脂である.
今日日本に輸入されるものは,アメリカ産,メキシコ産のものが多い.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp, KampoDB
参考文献 選品
Q1) 一色 直太郎 編: 和漢薬の良否鑑別法及調製法, 吐鳳堂書店, 東京, 1987.

主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 191-194.
 

TOPICS

遺伝子解析情報

活性試験情報

生薬成分の代謝情報

伝統医薬データベース


富山大学和漢医薬学総合研究所
研究開発部門
資源開発分野
資源科学領域
〒930-0194
富山県富山市杉谷 2630
TEL: 076-434-7601
FAX: 076-434-5064