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ロート根
ロート根
(ろーとこん)
ロート根
入手時名称:ロート根
撮影場所:富山大学 和漢研 民族薬物資料館
TMPW No.:831

生薬別名  
生薬ラテン名 Scopoliae Rhizoma
生薬英名 Scopolia Rhizome
科名 ナス科 Solanaceae
基原 - ハシリドコロ Scopolia japonica Maximowicz (IPNI:818000-1)
- Scopolia carniolica Jacquin (IPNI:817996-1)
- Scopolia parviflora Nakai (IPNI:817993-1)
薬用部位 根茎及び根
選品 よく肥大し、新鮮なものが良い (文献Q1)。
主要成分 クマリン類 coumarins
- Scopoletin
- Scopolin

トロパン系アルカロイド tropane alkaloids
- Atropine
- Hyoscyamine
- Scopolamine
薬理作用 鎮痛, 鎮痙作用 (エキス), 抗ヒスタミン, 抗アセチルコリン, 抗バルビタール作用 (浸出液).
臨床応用 ロートエキス (鎮痛, 鎮痙薬), アトロピン, スコポラミン (副交感神経遮断薬)の製造原料. ロートエキスは胃酸過多, 胃痛, 胃痙攣, 十二指腸潰瘍, 痙攣性便秘などに応用する.
頻用疾患 胃痛, 胃酸過多, 胃痙攣, 十二指腸潰瘍, 便秘, 痔瘡, 鼻汁
含有方剤
帰経  
 
 
神農本草経  
中医分類  
薬能  
薬徴  
備考 第十八改正日本薬局方収載品.
ベラドンナ根の代用品として日局2から収載された.日本産ロート根は品薄のためヨーロッパのヨウシュハシリドコロ Scopolia carniolica L. または韓国産のチョウセンハシリドコロ S. parviflora Nakai の根茎が用いられることがある.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp
参考文献 選品
Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998.

主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 128-130.