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側柏葉
側柏葉
(そくはくよう)
側柏葉
入手時名称:側柏葉
撮影場所:富山大学 和漢研 民族薬物資料館
TMPW No.:8064

生薬別名  
生薬ラテン名 Platycladi Cacumen
生薬英名 Oriental Arborvitae Leafy Twig
科名 ヒノキ科 Cupressaceae
基原 コノテガシワ Platycladus orientalis Franco (IPNI:677124-1)
薬用部位 葉のついた枝
選品 味が苦く、香気の高い青々とした新しいもの程良い (文献Q1)。
主要成分 脂肪酸 fatty acids
- estolide型臘成分 (C. obtusa 葉)

その他の脂肪族関連化合物 other aliphatic and related compounds
- Juniperic acid (T. ovientalis 葉)
- Sabinic acid (T. ovientalis 葉)

モノテルペノイド monoterpenoids
- Limonene (C. obtusa 葉)
- d-Bornylacetate (C. obtusa 葉)
- d-Terpinylacetate (C. obtusa 葉)
- l-Fenchone (T. occidentalis 葉)
- α-Pinene (C. obtusa 葉, T. occidentalis 葉)
- α-Thujone (T. occidentalis 葉)

セスキテルペノイド sesquiterpenoids
- Hinokiic acid (C. obtusa 葉)
- Sesquiterpene-alchol (C. obtusa 葉)

フラバノンとジヒドロフラボノール flavanones & dihydroflavonols
- Taxifolin (T. ovientalis 材)

タンニン tannins
- unspecified (T. ovientalis 材)
薬理作用 未詳
臨床応用 収斂,鎮痛,止血薬として,吐血,衂血,血便,血尿,血痢,崩漏等の失血症および風湿痺痛に応用する
頻用疾患 吐血, 鼻血, 喀血, 血便, 血尿, 出血性下痢, 下血
含有方剤
帰経 肺, 肝, 脾
苦, 渋
神農本草経  
中医分類 止血薬
薬能 涼血止血,化痰止咳,生発烏発.吐血,衄血,喀血,便血,崩漏下血,肺熱咳嗽,血熱脱発,須発早白(若白髪)に用いる.
薬徴  
備考 側柏葉は輸入品がほとんどで,日本産側柏葉が出回ることは少ないが,しばしばヒノキ Chamaecyparis obtusa (Sieb. et Zucc.)Endlicherの枝葉が混入される.香港市場の側柏葉はマキ科(Podocarpaceae)のPodocarpus annamiensis N. E. Grayの葉を主とする.その他,ヒノキ科のCupressus funebris Endlicherの枝葉も側柏葉として用いられるとされる.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK
参考文献 選品
Q1) 一色 直太郎 編: 和漢薬の良否鑑別法及調製法, 吐鳳堂書店, 東京, 1987.

主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 89-91.
 

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