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党参
党参
(とうじん)
党参
入手時名称:党参
撮影場所:富山大学 和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館
TMPW No.:4875

生薬別名  
生薬ラテン名 Codonopsis Radix
生薬英名 Codonopsis Root
科名 キキョウ科 Campanulaceae
基原 - ヒカゲツルニンジン Codonopsis pilosula Nannfeldt (IPNI:141829-1)
- Codonopsis tangshen Oliver (IPNI:141838-1)
薬用部位
選品 未詳
主要成分 多糖類 polysaccharides
- Inulin

フェニルプロパノイド phenylpropanoids
- Syringin
- Tangshenoside I
- Tangshenoside II

サポニン saponins
- unspecified

その他 others
- 粘液
薬理作用 未詳
臨床応用 強壮薬として,食欲不振,疲労倦怠,咳嗽,口渇などに応用する
頻用疾患 食欲不振, 疲労倦怠感, 泥状水様便, 息切れ, 呼吸困難, 咳嗽, 頭のふらつき, 動悸, 口渇
含有方剤
帰経 脾, 肺
神農本草経  
中医分類 補気薬
薬能 補中益気,生津養血
薬徴 補中益気,健脾益肺.脾肺虚弱,気短心悸,食少便溏,虚喘咳嗽,内熱消渇に用いる.
備考 第十八改正日本薬局方収載品.
『中華人民共和国薬典』収載品の C. pilosula, C. pilosula var. modesta, C. tangshen の他,四川省で C. subglobosa W.W.Sm., 四川,貴州,雲南省で C. tubulosa Kom., 四川,西蔵自治区で C. nervosa Nannf., C. canescens Nannf., 新彊ウイグル自治区で C. clematidea C.B.Clarke が使用される.近年中国では「人参」の代用品として「党参」の需要が多い.「党参」の名前は清代の『本草従新』に初見するが,それ以来「人参」と「党参」の薬能の異同については二説がある.一つは「党参は清肺の功がある.ただし,医者はみだりに人参の代用品として党参を用いてかえって病気を悪化させている」というもの,一つは「党参は薬効が人参と同じである」とするものである.薬効の同等性については問題がありそうである.中医方剤で用いられる
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK
参考文献 主要成分
C1) 生薬学概論, p. 221.
C2) パートナー生薬学, pp. 309-310.