メニュー  → 生薬学術情報  → 
冬虫夏草
冬虫夏草
(とうちゅうかそう)
生薬別名  
生薬ラテン名 Cordyceps
生薬英名 Chinese Caterpillar Fungus
科名 バッカクキン科 Clavicipitaceae
基原 フユムシナツクサタケ Ophiocordyceps sinensis G.H.Sung, J.M.Sung, Hywel-Jones et Spatafora (GBIF:2560562)
薬用部位 子実体とその虫体
選品 未詳
主要成分 単糖類 monosaccharides
- Mannitol (C. sinensis)

ステロール sterols
- Campesterol (C. sinensis)
- Cholesterol (C. sinensis)
- Dihydrobrassicasterol (C. sinensis)
- Ergosterol (C. sinensis)
- β-Sitosterol (C. sinensis)

その他の含窒素化合物 other nitrogen compounds
- Cordycepin (C. militaris)
- Homocitrullylaminoadenosine (C. militaris)
薬理作用 気管支拡張, 平滑筋弛緩, Ca2+拮抗, 毛再生, 抗腫瘍 (β-glucanなど), 抗菌作用 (cordycepin).
臨床応用 強壮, 鎮静, 鎮咳薬として, 病後の虚弱症, インポテンツ, 肺結核の吐血, 老人性慢性咳嗽, 盗汗, 自汗, 貧血症などに応用する.
頻用疾患 咳嗽, 喀血, 腰や膝がだるく無力, インポテンツ,精液漏れ, 病後の衰弱, 自汗, 食欲不振, 悪寒
含有方剤
帰経 肺, 腎
温 (平)
神農本草経  
中医分類 補陽薬
薬能 補肺益腎, 止血, 化痰. 久咳虚喘, 労嗽 血, 陽痿遺精, 腰膝酸痛に用いる.
薬徴  
備考 北虫草 (ほくちゅうそう): バッカクキン科-Clavicipitaceae のサナギタケ, 蛹虫草 Cordyceps militaris (L.) Link. が産生する子座. 寄主はカイコガ科-Bombycidaeのカイコ Bombyx mori L. の幼虫などで, 特にカイコの幼虫に寄生したサナギタケを人工培養したもの. 強壮・抗がん作用がある.
金蝉花 (きんぜんか): バッカクキン科-Clavicipitaceae のセミタケ Cordyceps sobolifera (Hill.) Berk. et Broome 又は C. cicadae Shing が産生する子実体およびその寄生であるセミ類の幼虫の合体した乾燥品で, 鎮痛, 鎮静作用がある.
参考文献  
 

TOPICS

遺伝子解析情報

活性試験情報

生薬成分の代謝情報

伝統医薬データベース


富山大学和漢医薬学総合研究所
研究開発部門
資源開発分野
資源科学領域
〒930-0194
富山県富山市杉谷 2630
TEL: 076-434-7601
FAX: 076-434-5064