南天実
(なんてんじつ)
入手時名称:南天実 撮影場所:富山大学 和漢研 民族薬物資料館 TMPW No.:9837 |
生薬別名 | 南天竹子,白南天,天竺子 |
生薬ラテン名 | Nandinae Fructus |
生薬英名 | Nandina Fruit |
科名 | メギ科 Berberidaceae |
基原 | - シロミナンテン (シロナンテン) Nandina domestica forma leucocarpa Makino - ナンテン Nandina domestica Thunberg (IPNI:107544-1) |
薬用部位 | 果実 |
選品 | シロミナンテンの果実が賞用される。 |
主要成分 | アルカロイド alkaloids - Berberine (樹皮) - Domesticine (樹皮) - Domestine (果実, 樹皮) - Isocorydine (果実) - Isodomesticine (樹皮) - Jateorrhizine (樹皮) - Nandazurine (樹皮) - Nandinine (樹皮) - Sinoacutine (樹皮) |
薬理作用 | 抗菌 (domesticine methylether: 鳥型結核菌, ブドウ球菌). 知覚神経および運動神経抹消の麻痺作用 (domestine). |
臨床応用 | 日本で,消炎,鎮咳薬として,民間的に喘息や百日咳に用いる.1日量5~10gを煎用する. |
頻用疾患 | 咳, 気管支喘息, 百日咳 |
含有方剤 | |
帰経 | |
性 | |
味 | |
神農本草経 | |
中医分類 | |
薬能 | |
薬徴 | |
備考 | 日本薬局方外生薬規格2018収載品. 日本でシロミナンテンまたはナンテンの果実を鎮咳薬として用いるようになった起源は不明であるが,中国からの知識を導入したものではないようだ.市場では「白南天」と「赤南天」があり,白実を生じるシロミナンテンが賞用されるため,赤実のナンテンの果実を漂白したものが多く出まわる.このものはツヤがなく,薄膜がみられず,果皮が薄い. 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK |
参考文献 | 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 214-215. |