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夜明砂
夜明砂
(やみょうしゃ)
生薬別名  
生薬ラテン名 Vespertilionum Faeces
生薬英名 Vespertilio Feces
科名 ヒナコウモリ科 Vespertilionidae
基原 Vespertilio sinensis (Peters) (GBIF:7261801)
薬用部位 糞便を乾燥したもの
選品 鼠糞よりも稍小さくて、両端の尖っている黒褐色のものが良い。土気の多いものは悪い (文献Q1)。
主要成分 カロテノイド及びビタミンA carotenoids & vitamin A
- Vitamin A

プリン誘導体 purine derivatives
- Uric acid

簡単な含窒素化合物 simple nitrogen containing compounds
- Urea

その他 others
- 燐酸塩
- 硝酸カリウム
薬理作用  
臨床応用 夜盲症,白内障などの視力回復剤に用いるほか,結膜下出血の治療に有効である.また小児の疳積,ひきつけ,瘰癧,耳だれに応用するほか,粉末を腋臭止めに外用することがある.
頻用疾患 夜盲, 白内障, 結膜下出血, ひきつけ
含有方剤
帰経  
 
 
神農本草経  
中医分類 活血去瘀薬
薬能  
薬徴  
備考 Vespertilio superans Thomas は,黒龍江,吉林,遼寧,河北,福建,湖南,湖北,四川,山西,甘粛省などに分布し,キクガシラコウモリ科 (Rhinolophidae)の Plecotus auritus L. は,黒龍江,吉林,河北,四川,甘粛,青海省などに分布する.また,キクガシラコウモリ科 (Rhinolophidae) の Rhinolophus ferrumequinum Schreber は,吉林,山東,福建,四川,雲南,陜西省などに分布する.また,ヨーロッパの民間では,ヒナコウモリ科 (Vesperitlionidae) の Vespertilio murinus L. を雨水で煎出し,痛風の治療薬とする.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK
参考文献 選品
Q1) 一色 直太郎 編: 和漢薬の良否鑑別法及調製法, 吐鳳堂書店, 東京, 1987.

主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 261-263.
 

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