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女貞子
女貞子
(じょていし)
生薬別名  
生薬ラテン名 Ligustri Fructus
生薬英名 Ligustrum Fruit
科名 モクセイ科 Oleaceae
基原 - トウネズミモチ Ligustrum lucidum W.T.Aiton (IPNI:610017-1)
- ネズミモチ Ligustrum japonicum Thunberg (IPNI:610001-1)
薬用部位 果実
選品  
主要成分 その他の脂肪族関連化合物 other aliphatic and related compounds
- Nonacosanol (L. japonicum 種子)

糖質 sugar
- α-Mannite (L. japonicum 果皮, 葉, L. lucidum 果実)

トリテルペノイド triterpenoids
- Acetyl oleanolic acid (L. japonicum 果皮)
- Lupeol (L. japonicum 種子)
- Oleanolic acid (L. japonicum 果皮, L. lucidum 果実)
- Ursolic acid (L. japonicum 葉, 果皮)

ステロール sterols
- β-Sitosterol (L. japonicum 種子)

フェニルプロパノイド phenylpropanoids
- Syringin (L. japonicum 葉)
薬理作用  
臨床応用 滋養強壮薬として,体が陰虚であって内に熱感があるもの,腰膝が痛み軟弱なもの,目昏,耳鳴,心悸,不眠,便秘などに応用する.陰虚血燥の良薬.
頻用疾患 早期白髪, 腰や膝がだるく無力, 腰痛, 頭のふらつき, めまい, 視力減退, 目がかすむ, 動悸, 不眠
含有方剤
帰経 肝, 腎
甘, 苦
神農本草経  
中医分類 補陰薬
薬能 滋補肝腎,明目烏発.肝腎陰虚,眩暈耳鳴,腰膝酸軟,髭発早白,目暗不明,内熱消渇,骨蒸潮熱に用いる.
薬徴  
備考 日本薬局方外生薬規格2018収載品.(初回)
かつて日本で生産された和女貞子はネズミモチ Ligustrum japonicum Thunb. の成熟果実であったが,現在ではほとんど市場性はない.トウネズミモチの葉は解熱,鎮痛の効があり,諸瘡に外用し,また眼疾,口瘡,腫痛を治す.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK
参考文献 主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 204-205.
 

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