安息香
(あんそっこう)
生薬別名 | スマトラ安息香 |
生薬ラテン名 | Benzoinum |
生薬英名 | Benzoin |
科名 | エゴノキ科 Styracaceae |
基原 | - Styrax benzoin Dryander (IPNI:826732-1) - その他同属植物 |
薬用部位 | 樹脂 |
選品 | 乳白色~黄白色の塊片で、強い芳香のあるものが良品。アーモンドと称される (文献Q1)。 |
主要成分 | トリテルペノイド triterpenoids - Siaresinolic acid (シャム安息香/Siam Benzoin) - Siaresinyl benzoate (シャム安息香/Siam Benzoin) - Sumaresinolic acid (スマトラ安息香/Sumatra Benzoin) フェニルプロパノイド phenylpropanoids - Cinnamic acid (スマトラ安息香/Sumatra Benzoin, シャム安息香/Siam Benzoin) - Cinnamyl alcoholのエステル (スマトラ安息香/Sumatra Benzoin) - Coniferyl alcoholのエステル (スマトラ安息香/Sumatra Benzoin) - Coniferyl alcoholの安息香酸エステル (シャム安息香/Siam Benzoin) - Coniferyl benzoate (シャム安息香/Siam Benzoin) - Phenylpropyl alcoholのエステル (スマトラ安息香/Sumatra Benzoin) - Vanillin (スマトラ安息香/Sumatra Benzoin, シャム安息香/Siam Benzoin) その他の芳香族誘導体 other aromatic derivatives - Benzoic acid (スマトラ安息香/Sumatra Benzoin, シャム安息香/Siam Benzoin) - Benzoresinol (スマトラ安息香/Sumatra Benzoin) |
薬理作用 | 刺激性去痰作用,痰液排出促進作用,殺菌作用 |
臨床応用 | 防腐剤,刺激剤,薫香料. |
頻用疾患 | 意識障害, 産後血暈, 胸痛, 腹痛 |
含有方剤 | |
帰経 | 心, 脾 |
性 | 平 |
味 | 辛, 苦 |
神農本草経 | |
中医分類 | 開竅薬 |
薬能 | 開竅醒神,行気活血,止痛.中風痰厥,気郁暴厥,中悪昏迷,心腹疼痛,産後血暈,小児驚風に用いる. |
薬徴 | |
備考 | 第十八改正日本薬局方収載品. シャム安息香:タイ,ラオスに産し,品質はスマトラ安息香より良く高価.安息香酸製造原料ともされたが,現在安息香酸はすべて合成品である. 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp |
参考文献 | 選品 Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998. 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 197-201. |