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小豆蔲
小豆蔲
(しょうずく)
小豆蒄
入手時名称:小豆蒄
撮影場所:富山大学 和漢研 民族薬物資料館
TMPW No.:10154

生薬別名 小豆蒄, カルダモン, カルダモム
生薬ラテン名 Cardamomi Fructus
生薬英名 Cardamon
科名 ショウガ科 Zingiberaceae
基原 Elettaria cardamomum Maton (IPNI:796556-1)
薬用部位 果実
選品 種仁が充実し、芳香の強いものが良品 (文献Q1)。
主要成分 脂質 lipids
- 脂肪油 (1-2%)

モノテルペノイド monoterpenoids
- Cineole (精油)
- Limonene (精油)
- Linalool (精油)
- Nerolidol (精油)
- Sabinene (精油)
- d-α-Terpineol (精油)
- d-α-Terpinyl acetate (精油)
- α-Pinene (精油)

その他 others
- Mn
薬理作用 未詳
臨床応用 芳香健胃薬として胃腸薬の原料とする. 漢方処方用薬として白豆くの代わりに用いられる. 駆風薬. 香辛料.
頻用疾患 消化不良, 腹痛, 嘔吐, 口渇, 喘息, 結石
含有方剤 香砂養胃湯
帰経  
 
 
神農本草経  
中医分類  
薬能  
薬徴  
備考 第十八改正日本薬局方収載品.
カルダモンは古来インドにおいて薬用とされ,香味料としてヨーロッパに伝えられたものである.その原植物の属名 Elettaria は Malabar 地方の土名であり,種名の cardamomum はギリシャ語の Kardia(心臓),Amomos(香料)に由来している.商品には Malabar Cardamoms, Mysore Cardamoms, Mangalore Cardamoms がある.インドのアーユルヴェーダでは「Ela」と称し,芳香健胃,駆風,利尿薬として消化不良,腹痛,嘔吐,嘔気,口渇などに応用する.長形カルダモム Wild Ceylon Cardamoms(Elettaria cardamomum Maton var. major Thwaiter)はスリランカ野生種の果実で,市場のカルダモム油の原料とする.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp
参考文献 選品
Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998.

主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 237-238.
C2) 生薬学概論, p. 324.
 

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