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山豆根
山豆根
(さんずこん)
山豆根
入手時名称:山豆根
撮影場所:富山大学 和漢研 民族薬物資料館
TMPW No.:5335

生薬別名 広豆根
生薬ラテン名 Sophorae Subprostratae Radix
生薬英名 Sophora Subprostrata Root
科名 マメ科 Leguminosae
基原 Sophora subprostrata Chun et T.C.Chen (IPNI:518946-1)
薬用部位 根及び根茎
選品 未詳
主要成分 トリテルペン系サポニン triterpenoid saponins
- Lupeol

ステロール sterols
- β-Sitosterol

イソフラボン isoflavones
- Genistein
- Trifolirhizin
- l-Maackiain
- l-Pterocarpin

カルコン、ジヒドロカルコン及びオーロン chalcones, dihydrochalcones & aurones
- Sophoradin
- Sophoradochromene
- Sophoranochromene
- Sophoranone

フェノール系化合物 phenol derivatives
- trans-Caffeic acid docosylesterを主にした新phenol性物質

キノリチジンアルカロイド quinolizidine alkaloids
- Anagyrine
- Matrine
- N-Methylcytisine
- Oxymatrine

イソキノリンアルカロイド isoquinoline alkaloids
- Dauricoside (M. dauricum)
薬理作用 抗腫瘍, ストレス性潰瘍抑制 (エキス). 抗腫瘍 (matrine). 幽門結紮誘発潰瘍・ストレス性潰瘍抑制, 胃液分泌抑制 (sophoradin, sophoranone).
臨床応用 解毒,鎮痛,消炎,抗腫瘍薬として,咽喉腫痛,肺癌や咽頭癌などの初期に応用する.子宮頸部炎や口内炎に外用する.
頻用疾患 咽喉の腫脹疼痛, 歯齦の腫脹疼痛, 早期癌, 皮膚潰瘍, 子宮頚部炎, 口内炎
含有方剤
帰経 肺, 胃
神農本草経  
中医分類 清熱解毒薬
薬能 清熱解毒,消腫利咽.火毒蘊結,乳蛾喉痹,咽喉腫痛,歯齦腫痛,口舌生瘡に応用する.
薬徴  
備考 日本薬局方外生薬規格2018収載品.
山豆根の基源は数種類に及ぶ.現在中国から輸入される山豆根は Sophora属のもので,広西壮族自治区に主産する.東北,華北産の山豆根はツヅラフジ科の Menispermum dauricum DC. コウモリカズラの根茎(北豆根).湖北, 河南,山西,甘粛,陜西,江蘇省などで用いられる山豆根はマメ科の Indigofera amblyantha Craib, I. fortunei Craib 及び I. ichangensis Craib など多種の Indigofera 属植物の根である.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK
参考文献 主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 10-12.
C2) Chem. Pharm. Bull., 41, 1866-1868 (1993). [PMID: 8281582]
 

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