木瓜
(もっか)
入手時名称:木果 撮影場所:富山大学 和漢研 民族薬物資料館 TMPW No.:4654 |
生薬別名 | |
生薬ラテン名 | Chaenomelis Fructus |
生薬英名 | Chaenomeles Fruit |
科名 | バラ科 Rosaceae |
基原 | - カリン Chaenomeles sinensis Koehne (IPNI:722124-1) - ボケ Chaenomeles speciosa Nakai (IPNI:722128-1) |
薬用部位 | 偽果 |
選品 | 外面が赤褐色、内面が淡褐色で、大きくて虫穴のないものが良いとされる (文献Q1)。 |
主要成分 | その他の脂肪族関連化合物 other aliphatic and related compounds - Malic acid サポニン saponins - unspecified タンニン tannins - unspecified |
薬理作用 | 未詳 |
臨床応用 | 鎮咳, 鎮痛, 利水薬として, 脚気の浮腫, 激しい嘔吐や下痢を伴う下腿腓腹筋痙攣, 下肢の筋無力, 腰膝の運動麻痺, 関節痛, 久咳などに応用する. カリンの実は民間的に砂糖漬けにして咳止めに用いる. |
頻用疾患 | 筋肉の痙攣、疼痛, 関節の腫脹・疼痛, 脚気水腫, 下肢無力, 咳, 嘔吐, 下痢 |
含有方剤 | 鶏鳴散加茯苓 |
帰経 | 肝, 脾 |
性 | 温 |
味 | 酸 |
神農本草経 | |
中医分類 | 祛風湿薬 (止咳平喘薬) |
薬能 | 平肝舒筋,和胃化湿.湿痺拘攣,腰膝関節酸重疼痛,吐瀉転筋,脚気水腫に用いる. |
薬徴 | |
備考 | 日本薬局方外生薬規格2018収載品. 日本産「和木瓜」は,バラ科(Rosaceae)のカリンPseudocydonia sinensis Schneid. の成熟果実を二つに縦割して乾燥したもの.一般に日本,韓国の「木瓜」はこのものである.中国では「光皮木瓜」という. 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, KampoDB |
参考文献 | 選品 Q1) 一色 直太郎 編: 和漢薬の良否鑑別法及調製法, 吐鳳堂書店, 東京, 1987. 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 193-194. |