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木蝴蝶
木蝴蝶
(もくこちょう)
生薬別名 千張紙, 千層紙, 破布子, 雲故子, 白玉紙
生薬ラテン名 Oroxyli Semen
生薬英名 Indian Trumpetflower Seed
科名 ノウゼンカズラ科 Bignoniaceae
基原 Oroxylum indicum Bentham ex Kurz (IPNI:110175-1)
薬用部位 種子
選品  
主要成分 脂肪酸 fatty acids
- Oleic acid (種子)

フラボンとフラボノール flavones & flavonols
- Baicalein (種子, 樹皮)
- Baicalin (樹皮)
- Chrysin (種子)
- Oroxin A (種子)
- Oroxin B (種子)
- Oroxylin A (樹皮)
- Scutellarein (樹皮)
- Scutellarein-7-rutinoside (樹皮)
- Tetuin (種子)
薬理作用 樹皮の水抽出エキスは動物実験により,抗炎症作用があり,毛細血管透過性を低下させる.
臨床応用 鎮咳,鎮痛,清肺薬として,咳嗽,咽喉痛,失音,百日咳,乾性気管支炎,腹痛などに応用する.また癰毒瘡口が斂まらないときに外用する.
頻用疾患 咳嗽, 咽喉痛, 失音, 百日咳, 気管支炎
含有方剤
帰経  
 
 
神農本草経  
中医分類 止咳平喘薬
薬能 清肺利咽,疏肝和胃.肺熱咳嗽,喉痺,音唖,肝胃気痛に用いる.
薬徴  
備考 漢薬市場でときに補骨脂(破故紙)と混同する場合があるが,これは別名の破布子と破故紙の類似から誤ったもので,両者は形態的にも,原植物も全く異なるものてある.樹皮は「木胡蝶樹皮」と称し,肝炎,膀胱炎,咽喉腫痛などに用いる.
外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK
参考文献 主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 335-336.