浜防風
(はまぼうふう)
入手時名称:浜防風 撮影場所:富山大学 和漢研 民族薬物資料館 TMPW No.:8904 |
生薬別名 | 北沙参 |
生薬ラテン名 | Glehniae Radix Cum Rhizoma |
生薬英名 | Glehnia Root and Rhizome |
科名 | セリ科 Umbelliferae |
基原 | ハマボウフウ Glehnia littoralis F.Schmidt (IPNI:842779-1) |
薬用部位 | 根及び根茎 |
選品 | 淡黄白色で芳香のあるものが良品 (文献Q1)。 |
主要成分 | クマリン類 coumarins - Bergapten - Imperatorin - Osthenol-7-O-β-gentiobioside - Psoralen - 8-Geranyloxypsoralen |
薬理作用 | 解熱, 軽度の鎮痛 (エタノールエキス). |
臨床応用 | 発汗, 解熱, 鎮痛薬として感冒などに用いる. また屠蘇散に配合される. |
頻用疾患 | 乾咳, 少痰, 発熱, 無痰, 痰に血が混ざる, 熱感, 口渇 |
含有方剤 | |
帰経 | 肺, 胃 |
性 | 微寒 |
味 | 甘, 微苦 |
神農本草経 | |
中医分類 | 補陰薬 |
薬能 | 養陰清肺, 益胃生津. 肺熱燥咳, 労嗽痰血, 熱病津傷, 口渇に用いる. |
薬徴 | |
備考 | 第十八改正日本薬局方収載品. 日本では「防風」の代用品として「浜防風」が漢方処方中に配合される.中国ではハマボウフウの根の皮層を除いたものを「北沙参」と称する.なお,中国では一般に「沙参」とは「北沙参」を指し,一方日本で「沙参」とは「南沙参」(キキョウ科の Adenophora 属植物の根)を指す. 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK, metabolomics.jp |
参考文献 | 選品 Q1) 難波 恒雄, 津田 喜典 編: 生薬学概論 (改訂第3版), 南江堂, 東京, 1998. 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 81-83. |