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海狗腎
海狗腎
(かいくじん)
生薬別名 膃肭臍
生薬ラテン名 Phocae Testis et Penis
生薬英名 Phoca Testis and Penis
科名 アザラシ科 Phocidae
基原 ゴマフアザラシ Phoca vitulina Linné (GBIF:2434793)
薬用部位 陰茎および睾丸の乾燥品
選品  
主要成分 動物ステロイドホルモン animal steroid hormones
- Androsterone

その他 others
- 脂肪
- 蛋白質
薬理作用  
臨床応用 強壮,補血,強精薬として,インポテンツ,精冷,腰膝軟弱症,感冷症,驚狂癇疾,および結核などによる瘰痩などに応用する.
頻用疾患 インポテンツ, 腰膝無力, 結核, るいそう
含有方剤
帰経  
 
 
神農本草経  
中医分類 補陽薬
薬能  
薬徴  
備考 その他アザラシ科動物の雄の生殖器も可能性がある.従来はアシカ科 (Otariidae) のオットセイ Callorhinus ursinus L. (= Otoes ursinus L., Otaria ursinus Gray) の陰茎および睾丸とされていたが,古文献に記載された分布,形態などの諸点から考え,基源動物はアザラシ科 (Phocidae) のものと思われる.海狗腎を酒に浸漬し,「膃肭臍酒」として強精,強壮の目的に用い,脂肪を原料とした「膃肭脂」は,ひび,あか切れ,凍傷などの外用薬とする.
外部リンク: 民族薬物DB
参考文献 主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 321-323.