甘松香
(かんしょうこう)
生薬別名 | 甘松 |
生薬ラテン名 | Nardostachytis Rhizoma |
生薬英名 | Nardostachys Rhizoma |
科名 | オミナエシ科 Valerianaceae |
基原 | - Nardostachys chinensis Batalin (IPNI:859415-1) - Nardostachys jatamansi De Candolle (IPNI:859418-1) |
薬用部位 | 根茎 |
選品 | |
主要成分 | テルペノイド (精油) terpenoids (essential oils) - d-Nardostachone (N. grandiflora) セスキテルペノイド sesquiterpenoids - Valeranone (N. grandiflora) クマリン類 coumarins - Jatamansin (N. grandiflora) - Oroselol (N. grandiflora) |
薬理作用 | 鎮静作用 |
臨床応用 | 鎮痛,鎮静,健胃薬として,心腹の満痛,胃痛,嘔吐,食欲不振,久しい下痢症状などに応用する.また脚気の浮腫に煎液を湯剤として温湿布する.現在では薬用より薫香料として多く用いられる. |
頻用疾患 | 胸が苦しい, 腹満, 腹痛, 食欲不振, 脚気水腫, 下痢, 嘔吐 |
含有方剤 | |
帰経 | 脾, 胃 |
性 | 温 |
味 | 辛, 甘 |
神農本草経 | |
中医分類 | 理気薬 |
薬能 | 理気止痛,開郁醒脾; 去湿消腫(外用).胃腹脹満,食欲不振,嘔吐に応用し,歯痛,脚気腫毒に外用する. |
薬徴 | |
備考 | 「Jatamansi」及び「sPang-spos」 は Nardostachys grandiflora の根茎及び根である.「Jatamansi」はアーユルヴェーダ(インド医学)でヒステリー,分裂症,痙攣,高血圧,抜け毛,白髪,月経困難症,不眠症,興奮に応用され,「sPang-spos」 はチベット医学で清熱解毒,虚寒消種,接骨,排膿薬として流行性発熱,熱性疾患,皮膚炎に応用される. 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK |
参考文献 | 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 50-51. |