白蘚皮
(はくせんぴ)
生薬別名 | |
生薬ラテン名 | Dictamni Radicis Cortex |
生薬英名 | Densefruit Pittany Root-bark |
科名 | ミカン科 Rutaceae |
基原 | ハクセン Dictamnus dasycarpus Turczaninow (IPNI:772363-1) |
薬用部位 | 根皮 |
選品 | 未詳 |
主要成分 | トリテルペノイド triterpenoids - Limonin - Obacunone - Obacunonic acid ステロール sterols - Campesterol - β-Sitosterol その他の芳香族化合物 other aromatic compounds - Fraxinellone アルカロイド alkaloids - Dictamine - Skimmianine - Trigonelline 簡単な含窒素化合物 simple nitrogen containing compounds - Choline その他 others - Dictamnolide |
薬理作用 | 解熱作用(煎液:家兎).抑制作用(水浸剤:病原真菌).興奮作用,収縮作用(dictamine). |
臨床応用 | 解熱,解毒,鎮痛,利胆薬として,リウマチ,神経痛,黄疸,疥癬などの皮膚疾患に応用する |
頻用疾患 | 発熱, リウマチ, 神経痛, 黄疸, 疥癬, 湿疹, 風疹, 血尿 |
含有方剤 | |
帰経 | 脾, 胃, 膀胱, 小腸 |
性 | 寒 |
味 | 苦 |
神農本草経 | 中品 |
中医分類 | 清熱解毒薬 |
薬能 | 清熱燥湿,去風解毒.湿熱瘡毒,黄水淋漓,湿疹,風疹,疥癬瘡癩,風湿熱痺,黄疸尿赤に用いる. |
薬徴 | |
備考 | 北蘚皮とも称する。湖北省嚢陽,京山,江蘇省淮陰,安徽省じょ県などの地区では,根皮でなく根部を薬用にしており,古蘚皮とも称している.新彊省で用いられている白蘚皮は Dictamnus angustifolius G. Don の根皮である.また,陜西,四川,湖南省では,マメ科 (Leguminosae) のムレスズメ Caragana chamlagu Lam. の根皮を白蘚皮と称している.その他,河南省で用いられる白蘚皮は,現在のところ原植物不明である. 外部リンク: 民族薬物DB, KNApSAcK |
参考文献 | 主要成分 C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp. 138-139. |