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蒂藶子
蒂藶子
(ていれきし)
生薬別名 北蒂藶子, 南蒂藶子
生薬ラテン名 Descurainiae Semen
生薬英名 Tansymustard Seed
科名 アブラナ科 Brassicaceae
基原 - クジラグサ Descurainia sophia Webb ex Prantl (IPNI:78248-2)
- ヒメグンバイナズナ Lepidium apetalum Willdenow (IPNI:286042-1)
薬用部位 種子
選品  
主要成分 脂肪酸 fatty acids
- Erucic acid (D. sophia)
- Linoleic acid (D. sophia)
- Linolenic acid (D. sophia)
- Oleic acid (D. sophia)
- Palmitic acid (D. sophia)
- Stearic acid (D. sophia)

ステロール sterols
- β-Sitosterol (D. sophia)

その他の含硫化合物 other sulfur compounds
- Allyl isothiocyanate (D. sophia)
- Benzyl isothiocyanate (D. sophia)
- Diallyl disulfide (D. sophia)

含硫アルカロイド及びその他の化合物 sulfur containing alkaloids
- Sinapin iodide (D. sophia)
薬理作用 強心(アルコールエキス).
臨床応用 緩下,利尿薬として,各種浮腫に応用する.その他,鎮咳薬として喘鳴して呼吸困難なもの,実証の水腫,喘息等に用いる.
頻用疾患 咳嗽, 呼吸困難, 胸が苦しい, 痰, 腹満, 胸水, 水腫, 尿量減少
含有方剤
帰経 肺, 膀胱
大寒
辛, 苦
神農本草経  
中医分類 止咳平喘薬
薬能 瀉肺平喘,行水消腫.痰涎壅肺,喘咳痰多,胸脇張満,不得平臥,胸腹水腫,小便不利に用いる.
薬徴  
備考 現在の市場品はすべて中国からの輸入品であるが,その基源は数種がある.
中国産:『中華人民共和国薬典』収載品であるヒメグンバイナズナ(東北諸省),クジラグサ(上海,杭州,西安,吉林,新彊,内蒙古,河北省など)の種子の他に,マメグンバイナズナ Lepidium virginicum L. (遼寧,吉林,河北省など),Rorippa montana (Wall.) Small (安徽,江西省),イヌガラシ Rorippa indica (L.) Hochr. の種子も用いられる.
韓国産:タネツケバナ Cardamine flexuosa With. の種子.
日本産:イヌナズナ Draba nemorosa L. var. hebecarpa Lindblom の種子.
外部リンク: 民族薬物DB
参考文献 主要成分
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp. 317-318.
C2) 生薬学概論, p. 294.
 

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